京都で有名な作庭家、東福寺 方丈庭園を作られた重森三玲先生の、お孫さんで、作庭家の重森千青(ちさお)先生の日本庭園講座に参加しました。
京都での研修も満員御礼で2回行われ、参加できず残念だったのですが、東京開催も、あっという間に満席になりました。
午前中は、銀座の会議室で3時間の座学。お昼を挟んで午後は大型バスをチャーターして3つの庭園を巡りました。
晴天は良かったけれど、低気圧の影響でものすごーーい強風でした!!
座学は、東京だけでなく、全体のお話から、雑談混じりに始まり、だんだん本題へ。(講演で同じ話を2度しないのが、先生のポリシーらしく)
東京の庭園は大名庭園だけれど、そうなる前の庭園の始まり、京都の浄土式庭園、そして池泉回遊式庭園、枯山水、禅宗の庭、など、庭園のおこり、提案をになった人、様々な工夫。のお話。茶室につながる路地。大きな景色をジオラマの様に再現した池泉回遊庭園や枯山水。それとは、全く違って、自然の一部を切り取って再現した様な路地。
それらを一つの庭の中に盛り込んだ、テーマパークの様な大名庭園。
説明の例えもわかりやすいです。
そして、雑木林の庭。
わたしが、ヘェ〜!!と思ったのは、雑木林の庭では、木がどんどん大きくてなるので、脇から生えてくるひこばえが、ある程度大きくなると、主木を切ってひこばえに、バトンタッチしていく方法。
木がどんどん大きくなると庭の景色も変わってしまうなぁと思っていたので。このアイデアは、なるほど!!でした。手を入れてるからこその、美しい雑木林。手を入れないと、松茸の生えてる山も林も、すぐにダメになってしまうそう!!
昼食は、ガイド仲間のTさんと。銀座7丁目に綺麗でリーブブルなレストラン!お相撲観戦の相談も!
午後のバスは小石川後楽園へ。水戸徳川家の上屋敷の跡。庭の向こうにぽっかりと東京ドームの屋根が見えます。
池泉舟遊、廻遊式、蓬莱思想を取り入れた総合形式の庭園なのだそう。
雪吊りが美しく施されていました。
雪吊りの真下にある石は 陰陽石。陰陽石の意味を知らなかったけど、木の下が男で、あちらが女?!
大名にとって子孫繁栄が何より大事だったそう。
お客人を招いて大名は、景色を楽しんでいただいてたのでしょう。
円月橋。東日本大震災で、この橋だけ崩落もせず残ったそう。(他の橋は落ちてしまい、修復したそう)
池を渡ると白糸の滝。滝の落ち方にはいろいろあり、「布落ち」という落ち方。
見どころの多いテーマパークの様なお庭でした!
次は浜離宮恩賜公園へ。昨年もガイドで何度か訪れました。
菜の花、梅が綺麗でした!
江戸時代に幕府の御殿、公家の接待場所。明治には皇室の財産として浜離宮へ。入り口には洋館が建っていたそうだが、今はない。
汐入の池。水門により海水を入れたり出したり、水位が変わり、池の淵に石が出現したりする景色の変化も楽しんだそう。
広々して綺麗です。
このビルの景色が。。。好き嫌いあり?!
水門に注目。外と内で水位が違います。
菜の花畑。梅の花も満開!
手入れされた赤松。庭師は手で幹を磨き上げるそう!
300年の黒松。先の先まで栄養が行き届き、素晴らしい松!!
さて大急ぎで芝離宮庭園へ。
入るといきなり池に出て、素晴らしい景色に出会える。
築山も多く、石を使い、力強い庭。海の景色だけでは単調なので、渓谷の景色もだしている。こちらも西胡の堤。
冬ならではの菰巻き。梅の花。
冬鳥たち。
9時から5時までたっぷりの研修。先生、お世話してくださった幹事の皆様、ありがとうございました
希望者で2次会は、東京駅グランスタのビアレストランへ。
顔見知りのガイド仲間さんと会えたし、初めましてのガイド仲間さんともお話できて、楽しい1日になりました。