ランチの後は軽井沢安東美術館へ。軽井沢駅から徒歩圏で、立地の良さにもびっくり。
銀行マンの後、投資家になった安東氏が軽井沢で手に入れた藤田嗣治の版画がきっかけで、アートに癒され、コレクションを始めたそう。その数たるや凄い。そして、その作品のための美術館はご自宅に飾ってあったように、お部屋の壁の色を変え、お部屋で見るような雰囲気の展示にしてあるそうです。
入り口のハリオカフェで学芸員さんの話を聞いた後、入館。
作品は1点撮りでなければ撮影可能でした。
藤田嗣治の作品は、白い透き通るような肌色が大変有名。
びっくりしたのが安東ご夫妻のご紹介。若い!!ご一緒した友人と同じ年齢でした。40歳過ぎに銀行を退職して投資家になり、あっと間にすごい財を成したのですね。この膨大な量の絵!一体、How much?
藤田嗣治は、フランスと日本を行き来きしていましたが第二次世界大戦の時に軍の求めに応じて、戦争画に画家として取り組んだ。
おそらく戦争画を描いた画家は大勢いたはずだが、戦後、国の考えが変わり、民衆の心を扇動したかのような非難を、とりわけ藤田嗣治が浴び、深くん傷ついたそうです。そしてフランスに渡りフラン国籍を取得し、二度と日本に帰らなかった。
美術館ではそういう歴史も知ってもらうため、夏の期間だから戦争画を展示することにしたそうです。誇らしげな軍人の大きな絵が飾られていました。
土門拳が撮影した藤田嗣治。土門拳は、早稲田大学出身で、以前に学内で写真展を見たことありました。ひとの内面を写すような作品の写真家です。
戦後、フランスに渡った藤田嗣治は、レオナール藤田嗣治と名前を変えました。描く女性は聖母のように、慈しむような姿に変貌しました。
聖母のような絵は教会のチャペルのような部屋に、空間をとって、照明も暗く飾られていました。
友人も、この場所と、これらの絵が良かった、と感想を言っていました。
最後のお部屋は今回の期間限定の企画展で少女と猫の描くだけ。部屋の中央にはゆったりしたソファご置かれていました。
この少女の絵も気に入りました。
猫の絵もたくさん!癒されます。
美術館から見上げた空。
ポーセリンや、ガラスに描く描かれているものも。
あっという間の1日。
お天気も恵まれ、日差しは暑かったですが、空は高く秋になりつつある季節を感じました。
軽井沢は、何度も来ていますが、やはり好きです!泊まりがけでまた来たいなぁ、と思いました。
アートの専門家と訪ねる美術館の旅に参加できて良かったです!ありがとうございました。