毎週録画してる日曜美術館。


 ん?!ブログを書いていて気が付きました。

 イサム•ノグチについての番組と思いきや、サカナクションの山口一郎さんの名が!


 東京都美術館で開催されているイサム•ノグチ展へ行ってきたのは、約1ヶ月前。

 


 

 サカナクションのミュージシャン山口一郎氏とアートとの出会いからお話が始まりました。


 初めて一人暮らしを始めた時、音楽にインスパイアするインテリア空間を作るのに、「提灯のあかり」っていいな。と、買い求めた。家に帰っても一人の空間を、自分のお城!の空間にしてくれた。
 当時、イサム•ノグチの作品とは知らなかったらしい。
 

 美術館会場では、普通のイヤフォンガイドの他に、サカナクションの音楽の、サウンドツアーの音声もありました。イサム•ノグチが生きた時代の当時流行った曲。彼がよく聞いていた曲が流れるらしい。

Sophisticated Lady1932年など。

 


 こんな音楽を聴きながら、観ると、また、ポップでエネルギーを感じそう。
 




 石の作品も多い。

 磨かれているところ。ザラザラがそのままのところ。


 番組では、彼の出生の歴史や、経験した様々な差別や、思いにも言及して。

 それでも、日本に戻ってきてくれて、作品を残して。北海道の大きなプロジェクト。こどもの公園の遊具に向ける、彼の優しく眼差し。

 素敵な映像も見せてもらえました。ブラック スライド マントラ。お尻で感じる芸術。雪が降っても目立つように、敢えて真っ黒な石で作ったおすべり台。

 

 建築家 安藤忠雄が、イサム•ノグチを語る映像も面白い。

 1888年12月、安藤が作った大阪の建築が気に入り、翌年2月に決まっていた大阪の会場を直前に変えさせて、そこのビル地下で展覧会を開いたとのこと。ガレリア アッカ。心斎橋にあり、私が友人と大阪で島田紳助のお店がある、と聞いて訪れたビルでした。変わった形で、お店の方が、この建築、有名で建築の学生さんが見学に来られるのですよ、って。コンクリート打ちっぱなしで、斜め交差して階段が下に伸びる空間。安藤建築の階段を降りる時に

ドラマティックに景色がかわる。。入り込む光もまた美しく。

 ギャラリア アッカの写真が無くて、青山のラ コラツィオーネを代わりに貼ります。

 (ちょっと違うよ、とイサム ノグチに言われそうだけど,これも安藤建築)




 ヴォイド。という、空洞、と言う作品、

これに似た真っ白い作品が置かれたそうでした。

 でも、この展覧会の提案をして10日後の1988年12月30日にアメリカで心不全で亡くなられてしまったそう。

 年が明けて2月のその場所の展覧会をみることはできなかったのですね。

 彼の魂がそこに来ているようだった、と安藤氏が語るのは、そういうことだったのかもしれません。

 


 再放送もあるので、是非番組を見てくださいねー。