ラフマニノフ ピアノ協奏曲第3番
ピアノ協奏曲のなかで最も好きな曲です。
私がこの曲にのめり込んだきっかけは映画の「シャイン」とマルタ・アルゲリッチ。
それ以降ずっと虜です。
iTunesに26バージョン
どれくらい好きかというと、いつも晩秋から冬にかけて、この曲をよく聴くのですが、1-2週間、これだけということもよくあります。
色んなソリストの演奏、楽団の組み合わせとか楽しんでます。
最初に虜にしてくれたのはマルタ・アルゲリッチの演奏でした。
映画「シャイン」
アカデミー賞作品。オーストラリアのピアノ少年のピアノを中心とした数奇な人生を描く感動の作品。
この映画の主テーマに関わる曲として使われています。
マルタ・アルゲリッチ
「大きな手がないと弾くことができない曲」といわれていました。ホロビッツがこの曲を世界に広め、女性のアルゲリッチがこの曲の凄さとともに女性でも技で弾くことを証明し、ピアノ協奏曲の定番に押し上げたのだと思ってます。
色んなソリストのバージョンも聴きますが、ダントツで彼女の演奏が好きです。
この曲の解説
プログラムに詳しくラフマニノフとこの曲のあゆみが記されています。
この曲のあゆみ
ラフマニノフがこの曲を発表したのは1909年。当時はあまりにも高難度で奇抜だったのでしょう。観客にも評論家にも評判は芳しくありませんでした。
ピアニストも敢えてこんなに難しい(エベレストみたいな)曲に手を出す人も現れませんでした。難点の一つは「高速な上に手が大きくないと弾けない」というもの。ラフマニノフのでは非常に大きかったのです。
あのプロコフィエフも生意気にも嘲笑していました。
この曲に生を与えたのはウラジミール・ホロビッツ。からはこの曲に挑戦し、ソリストとして多くの演奏会で演奏し世界にこの曲をその凄さ、美しさとともに拡げました。
そして今やその難易度伝説を包含しながら、スタンダードな曲として昇華しました。
念願の生の演奏会
初めて生でコンサートの場で聴く。とても嬉しいしかもボストン交響楽団。ソリストは超若い天才のイム・ユンチャン。
彼は現在、シンフォニーホールの向かいにあるニューイングランド音楽院の研究生。
輝くスタンウェイ
ピアノ協奏曲の配置。私の席は前から11番目、センターから右寄り。
前過ぎず、音のミックスが最良の場所。やや右寄りはかえって嬉しい。チェロやバスの音が増し、この曲にはピッタリなバランスになるのです。