College Hill 散策② ブラウン大① | 駐在員さん 〜2周目のアメリカ生活〜

駐在員さん 〜2周目のアメリカ生活〜

米国、一時フランス、中国、米国再駐で通算24年加算中。慶應大文学部卒。経営ノウハウの学術化を目指し、商学部の教授から論文指導を受け、人間関係学の学位取得。
延べ19年目のアメリカAnother Skyから発信します。

 College Hill


 

丘に広がる大学のキャンパス     (RISDとBrown)

続きです。

私が住む予定のProvidenceのダウンタウンは非常に小さなエリア。

候補となる物件の見学を兼ねて街を徒歩で散策。

今回はブラウン大学。




ブラウン大学その①

ブラウン大学については2回に分けてFirst Glanceについて書きたいと思います。

今回はブラウン大学の全体的なお話。次回にウェーランドとのゆかりについて。



丘の頂上

RISDを過ぎて丘の頂上に着く頃、最初に飛び込んでくるのはブラウン大学キャンパスの端にそびえるタワーです。



威風堂々とした正門

端から中央に向けて歩くと威厳を放ち堂々とした門扉があります。ここがメインキャンパスの正門。



ブラウン大学開学


エンブレムを見ると1764年。

清教徒がプリマスに上陸してから44年後、アメリカが独立したのは1776年なのでその12年前、つまりイギリス植民地時代に出来た大学です。

日本では映画『殿、利息でござる』の頃、徳川家治の時代で江戸が元禄を過ぎて、これといったこともなく、江戸時代の専門家以外は全く印象のない時期かなと思ってます。



ブラウン大学の横顔

ブラウン大学は東部名門のアイビーリーグ8大学の一つ。

アイビーリーグの大学は、ハーバード、イェール、プリンストン、コロンビア、ペンシルベニア、ブラウン、ダートマス、コーネルの8校。


ブラウン大学は特に人気が高く、倍率は30倍ほどの超難関。現在の財務長官イエレンさんや、以前クローズアップ現代でキャスターをされていた国谷さんとかの出身校。ハリーポッターのエマ・ワトソンもここを出てる。


純粋に研究を志向し、ビジネススクールを置かないので民間からの資金注入が少なく、ランキングではそれが足枷となってを14位。それでもすごい。学部の教育水準は極めて高く、学部だけ切り取るとランキング4位。


ちなみに息子も記念受験。2次の面接までいったけれど不合格でした。


慶應義塾への影響(リンクも参照)

ジョン万次郎が慶應義塾の福澤諭吉に大学の仕組み・運営の手本とすべしと進言し、慶應義塾の大学の設立と運営に多大な影響を与えました。

ジョン万次郎が何故ブラウン大学を取り上げたのは、ジョン万次郎が住んでたフェアヘブンから50km程しかなく割と近いということで耳にする機会も多くて挙げたんじゃないの?と思ってます。(私の勝手な説)


*赤:フェアヘブン(万次郎の居たところ)

*青:私がこれをいます書いてるブラウン大学



そして、福澤諭吉はブラウン大学の運営、特にカリキュラムを参考に。

また、最初の経済学、実学としての学びを標榜していたこともあってブラウン大学のウェーランド博士(のちに学長)の経済学の書物を多く持ち帰り、翻訳して経済学の土台にしています。


幕末の江戸では参加の中にもかかわらず、慶應義塾休むまじと、ウェーランド経済書を読み続けたという逸話はよく出て来ます。


↓よく出てくるやつ。



↓慶應義塾大学のサイトにあるブラウン大学紹介



息を呑む美しさのキャンパス





メインキャンパスは芝が多く、ゆったりとした雰囲気。学生や近隣の人が芝の上でくつろいだり、読書したり。




芝の木陰で読書したり勉強してたりする。


いくつかある図書館のひとつ。


しかし果てしなく美しいキャンパス。


これまた堂々とした経済学部の建物。


うさぎもリスもいます。


今後徒歩圏内に住むので、ちょくちょく来るつもりです。