パルデアが中心となり開催されることとなった第二回ポケモンワールドチャンピオンシップス。一般予選から始まりサトシの連覇かそれとも大会としては初参加となる40年間無敗の男ガリュウが連勝のまま大会優勝にまで駆け上がるのか。

世界の新聞の記事の中心の文字を躍らせるのはガリュウかサトシ。そしてリベンジを狙うダンデ。

チャンピオンが一次予選までに牙を研ぐ中、各地で繰り広げられている戦いの裏でもう一つの戦いが始まっていた。

 

決勝の舞台となるガラル地方にて毎日ポケモンバトルの記事に明け暮れている記者たちだ。

その中での決勝の舞台となるスタジアムがあるシュートシティ。そのシュート本部のポケモン支部では休む暇もなくポケモンバトルの視察に視線を送っていた。

 

「ジムリーダーたちが一般予選に参加するとは思いませんでした」

 

「ましてはガラルにはチャンピオンはいても四天王はいない。メジャージムリーダーたちは一次予選からの参加を希望すると思ったんだがな」

 

菓子パンを食べながら一般予選の中継を見つめるのは新人の女性記者である18歳のマミ。前回大会が1年前という事もあり新人のマミは初の世界大会の記事を記すことになる。そんなマミの言葉にタバコを吸いながら答えるのは支部に入って30年のベテランであるキョウスケ。

彼自身も元ポケモントレーナーという事もあり、大ベテランとして支部を支えている。現在流れている一般予選の試合にジムリーダーなど大物は参加してはいない。

 

彼らが狙うのはそんな中でも光る存在がいるかどうかだ。マミにとっては初のTV観戦とあって心を躍らせていたがその隣であるキョウスケはイマイチ納得していない様子。

 

「今のカイリキーの技凄かったですよ!ギガイアスも相当防御力が高いポケモンなのに!」

 

「カイリキーにばかぢからとな…攻撃力と防御力を下げる技を1体目の戦いで使うとは、後先考えてねえな」

 

「ええ!?一撃ですよ!?」

 

「カイリキー対策でひこうタイプを連れていたらどうする。下がった攻撃力で太刀打ちできるか?」

 

「キョウスケさんはメジャーリーダーの戦法をしょっちゅう見ているからなぁ…」

 

「ユウキさん」

 

カイリキーの使った技である「ばかぢから」は強力な格闘タイプの技。然し強力な一撃を叩き込むことで自分の攻撃力と防御力を下げてしまう技。

後先考えずに相手の一体目を倒すためだけに使ったことにキョウスケは残念と言わんばかりにため息を吐く。驚くマミをフォローするかのように彼女の隣の椅子に腰かけたのは中堅記者のユウキ。キョウスケの見立ては当たり、ギガイアス使いが次に繰り出したのははがね・ひこうタイプのアーマガア。

 

慌ててカイリキー使いのトレーナーがカイリキーを戻しアーマガアに打点がある炎タイプのエースバーンをフィールドに。キョウスケには浅く感じた。スタジアム試合は事前に使う手持ちは提示される。そこから対策を練らないのかと。

 

「やっぱいいレベルのトレーナーはいないな。ポケモンは強力なのに相手任せな戦術を取る奴ばっかだ」

 

「早々いませんよキョウスケさん。だって前回大会もダンデ以外ファイナルはガラル勢がいなかったじゃないですか」

 

「やはり参加している場所でレベルというのは分かれる物なんでしょうか…」

 

「少なくともエンジンシティでの一般予選は初心者はあんまり来ていないそうだ」

 

「何かあるんですか?」

 

「エンジンシティにはジムリーダーのカブを中心に、元ジムチャレンジ生が大量に集結してる。ナックルでの予選は前回8人のジムリーダーを突破した連中が集まっている噂だ」

 

マミはキョウスケの言葉に驚く。スタジアムがある街で一個ずつ地方予選のような感じで予選が開催されており、3人が見つめているのはその中で2番目のスタジアムであるバウタウンでの予選。

ポケモンは優秀だがいかんせんトレーナーが展開する戦術というのがかなり荒い。だが3人が担当しているのがバウタウン。他は支部内の記者が現地に向かって回っている。

 

話している間にも一戦目が終了。ギガイアス使いのトレーナーが逆転勝ちを演じたみたいだ。予想以上のレベルの低さにキョウスケの表情が曇る。そうしているうちにも別のコンビの試合が始まろうとしていた…

 

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お疲れ様です。久々に文章練習をやってみました。ポケモンの作品なんですけどバトルは入れるのは大変かなと思ったので今回は会話だけとなりました。バトルはまた今後やる気があれば頑張ろうかなと思っています。またその時はよろしくお願いします。何も考えてないので登場した人物たちの名前等は変わるかもしれないですね。

では今日はここまで。次回は恐らく野球の事だと思います。

ではここまで見てくださりありがとうございました。失礼します。