観る前の自分には戻れない
映画『正欲』を見て来ました。
多様性の世の中とは何なのか
朝井リョウさんの小説『正欲』の映像化、原作未読です
明日からの未来を生きていきたい人
明日からの未来を生きていたくない人
それぞれ家庭状況、考え方、性欲も違う登場人物たちが出逢い、お互いの生き方に影響を与えていく群像劇です。
多様性という言葉を耳にする世の中になって、色んな生き方を認め合いましょうと良く言うけど、本当にお互いを認めているのか。
自分らしく生きるためだからと言って、人を傷つけて良いのか。
色んなことを考えさせられました。
夏月を演じた新垣結衣さん。
前半で見せたあの死んだ目、もう生きていたくないと生きづらさを感じていた彼女が同じ価値観を持つ相手と出逢い、少しずつ幸せを感じていく様子を素晴らしい演技で魅せています。
佳道を演じた磯村勇斗さん。
大量殺人犯を演じた『月』とは違う、切ない役どころでした。
2人の生活が温かくて、恋人じゃないけど大切な人との日々を丁寧に演じています
啓喜を演じた稲垣吾郎さん。
保守的な考えをもつ検事は、多様性を受け入れられずモラハラ気味の父親役がピッタリでした。
夏月と出逢って少し変われたのかな
その姿を様々な形に変える『水』をモチーフに、生きている私たちに何かを投げかけてくる作品でした。
『水』がモチーフと言えば、磯村勇斗さんは『渇水』でも素晴らしい演技を魅せてくれましたね♥
ぜひ、ご覧になって欲しい作品です。
では、また明日お逢いしましょう。
愛と幸せを運ぶがまぐち作家
ゆきむしでした。