印象に残る声だったのに。 | ***ゆきむーぶろぐ***

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誰かに必要とされたい人生でした。

声優養成所時代同期のAちゃんには才能があった。

発声、声量、張りと透明感のある声質…。

私が知る誰とも被らない声の持ち主。

彼女の声は今でも耳に残っている程だ。

彼女は生まれて初めての養成所だと云っていた。

それまでは、声優志望の誰もが通ったであろう
漫画の音読ごっこしか経験が無いと云っていた。


養成所はストレート進級して2年間。

その後、事務所の所属オーディションがある。

合格すると普通は研究生(だったかな)、
数年後に契約見直しだかで準所属、
その2年間の成果を見て所属検討、と云う感じ。

Aちゃんは養成所での勉強2年間を経て
直ぐに準所属になった。これは凄い事。

所謂“飛び級”みたいな事だ。


Aちゃんがやりたかったのは多分アニメ声優。

でも現実は違った。

準所属になったと云うのに何故か舞台稽古ばかり。

舞台役者に成りたかったわけじゃないのに…。

Aちゃんは段々と違和感を大きく感じていった。

そして遂に事務所を辞めてしまったのだ。

勿体無いな、と思った。

確かに私がAちゃんの立場でも同じ事を思っただろう。

でもAちゃんは気付けなかったのだろうか。

事務所は其処だけじゃないって事を…。

同じく同期の男の子は、事務所を移籍して
ここ何年かで全国区のアニメ他で活躍中だ。


舞台経験が無駄だとは思わない。

けれども其処に所属している人を見ると、
正直ほとんど目立った活躍はしていない。

当時から既にネット社会だったのだから、
調べれば他に幾らでも別の道が有った筈。

何も初めての事務所を辞めると同時に
声優自体まで完全に辞める事は無いのに。

でも、それと同時に羨ましくもある。

そんなキッパリと辞める事が出来るなんて。

切り替えが早いって実は凄い事だと思う。

適当な気持ちで声優を目指したのではない限り。

普通はズルズルと引き摺ってしまうのが常。

『自称“本業は役者(声優)”』が蔓延るのも、その所為。

現実が分からない程、歴が浅いわけ無いのに。

見たくないから目を逸らしているってバレバレ。

…って、また毒吐いちゃった。てへぺろ。


まぁ勿論、私自身の事も含めています。

流石に本業が声優なんて云いませんが。

最近は自称でも他称でも
声優とは縁遠い生活ですし(死)。

ゆきむーさん@がんばらない。

で、明日から頑張るよ。←

声優でも声優じゃなくなっても、
ゆきむーは、ゆきむーでも良いですか?