前回までの甲府城巡りは鶴が舞っているように見える事から。甲府城めぐりその1鶴が舞っているように見える事から。甲府城めぐりその2鶴が舞っているように見える事から。甲府城めぐりその3 を参照してください。




甲府城には壁の造り方の過程があります。



稲荷櫓の壁について
土の壁を作るには、まず最初に土にワラを混ぜ込み腐らせて粘り気のある壁土を作ります。
それを荒壁塗り・斑直し(むらなおし)・中塗り・上塗りというように段々と細かい土を塗り、漆喰(しっくい)に仕上げます。
敵の攻撃や火災を防ぐために壁を厚くしていったようです。




稲荷櫓の壁について(大壁外側の場合)
壁塗り(左官)では今回の復元では『10回の工程』で進めています。

小舞掻き(こまいかき)・・・骨組みのこと。
手打ち荒壁(てうちあらかべ)・・・壁土の最初
大斑直し(おおむらなおし)・・・下げ縄2本入れ
(②~⑧まで順に砂の量を敵宣増やし、細かくしていきます。)
小斑直し(こむらなおし)・・・下げ縄2本入れ
大斑直し(おおむらなおし)・・・縦縄入れ
小斑直し(こむらなおし)・・・横縄入れ
中塗り下地大斑直し(なかぬりしたじおおむらなおし)・・・ムラを直す
中塗り下地小斑直し(なかぬりしたじこむらなおし)・・・ムラを直す
中塗り(なかぬり)・・・土壁の最終工程
上塗下地(うわぬりしたじ)・・・漆喰の下地(砂漆喰塗
上塗り(うわぬり)・・・完成(白漆喰塗)



壁編

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壁上部編
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屋根のはなし
瓦屋根では、まず設計図である『瓦割り図』を描きます。
それから瓦を乗せる下準備として、薄い板を何層にも竹釘で打ち付ける野地板葺き(のじいたぶき)をします。
この上に瓦受けの桟を付け葺き土をおきます。
そして、瓦を乗せ数枚ごとに銅線でしばり付け固定していきます。

瓦葺きの工程
屋根瓦は1690年頃に使用されていたと考えられる出土品瓦をもとの復元しています。
屋根組・・・屋根の骨組み
野地板葺き・・・檜の板を垂木に打ち付けます。トントンと音を立てながら『トントン葺き』とも言われています。
土居葺き・・・サワラ材を垂木を使い野地板に打ち付けます。
葺土・・・瓦を葺く筋に土を盛ります。
本瓦葺き・・・本瓦を葺いて完成です。


稲荷櫓では、平瓦8,491枚、丸瓦3,789枚、特殊瓦5,310枚、鯱瓦2枚、鬼瓦18枚使われています。


上記のものは稲荷櫓の隣にあるこちらにあります。

興味がありましたら生でゆっくり見てみてください。

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