昨日は時間の都合上書くことができませんでしたが、2011年3月11日(金)14時46分18.1秒、東北地方太平洋三陸沖を震源とした地震が起こりました。
まだ記憶に新しいこの地震は東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)と名付けられ日本にTV放送などを通じて大きな衝撃を与えました。
この地震は緯度38.0度、経度142.9度にて起こり、深さ24km、M(マグニチュード)9.0と非常に大きな地震でした。
この地震は震源となった東北地方のみならず、関東地方・中部地方・北海道のみならず、この地震では遠く離れた中国・四国・九州地方にまで影響を及ぼします。

日本は昔から地震大国と言われ、最近でも大正関東地震(関東大震災)(1923年)(こちら 参照)のM7.9、昭和三陸地震(1933年)のM8.4などありますが、東北地方太平洋沖地震はこれらを超えて日本観測史上最大であるとともに、世界でもまだ記憶に新しいスマトラ島沖地震(2004年)以来の規模で、20世紀以降でも4番目に大きな超巨大地震として観測されています。

ちなみに、世界で1番大きな地震として観測されたのが、1960年に起こったチリ地震で、地震の規模を示すマグニチュードはM9.5です。
この地震ではチリから地球を半周した日本にも被害が及び、チリ地震での日本での死者行方不明者142名、負傷者855名にものぼる被害が出ています。
このチリ地震での被害は揺れではなくチリ地震により発生した『津波』によるものでした。
スマトラ島沖地震でも実は津波による被害が多く、TV映像でも津波が島を呑み込む映像が流れていたため、記憶に残っている方も多いかと思います。

そして2年前の東日本大震災でも、やはり津波による影響が日本でも多く出ていることは御存じの通りだと思います。
この地震では最大で海岸から6km内陸まで浸水し、津波の高さは8m~9mにまで達し、最大遡上高(海岸から内陸へ津波がかけ上がる高さ)は40.1mを記録しています。
この地震の死者は15881人、行方不明者2668人、負傷者は6142人にまでのぼり、大半が地震により発生した巨大津波による被害です。

実は三陸沖には高い堤防があったため、津波が来てもたいした被害を受けることはないだろうといわれていましたが、現実ではそれを超えて津波が押し寄せてきていました。

実はこういうことは過去にもあり、1983年に起こった日本海中部地震で秋田県で海浜に遠足に行っていた小学生らが津波にさらわれるという事が起こっています。

これは『日本海では津波は起こらない』という俗説を信じ、日本海側では津波の意識が低かったことにより起こっています。

津波が起こらない場所というのは山など海や湖がないところでしかありえませんので、そういう意識を持つこともまた大切なことかもしれません。

この地震の教訓として、気象庁では津波警報を改善し、マグニチュード8以上の巨大地震が発生した場合、津波警報を発表する際には『巨大』『高い』などの言葉を使い、非常事態であることを伝え少しでも早く高い所に避難するよう呼び掛けるように改めています。
よく間違える人がいますが、津波は遠くに逃げるだけでは意味はありません。
より高い所に避難をしなければ意味はありませんのでお間違えのないように。

津波に関するマークもありますのでそれを覚えるのも一つの方法です。



また、この地震では原子力発電所にも影響を及ぼし、電気が足りなくなるのではないかと言われ、一時期大パニックにもなりました。
そして今でも原発による避難区域に指定されている地域では家に帰れずに、今でも避難生活をしている人もいます。



また、この地震の余震として翌日3月12日3時59分15秒に長野県北部と新潟県との県境付近でマグニチュード6.7の地震が起こっています。
震災翌日であり、眠れない夜が東北のみならず、関東地方などでも起こり、深夜のTVニュースなどで見られた方が多いと思います。
巨大地震が起こった後にはこのような遠方誘発地震が起こることもありますので、遠く離れたところでも『自分のところは被災しないだろう』と思うのではなく、『自分のところでも起こる』と言う風に思う事が大切なのかもしれないですね。
2年前の東北地方太平洋沖地震の時でも『まさか自分のところでこんなことが起こるとは思わなかった』と思う人は多くいたことでしょうから、今こうして生活をしている時でも危険は身近にあるという事を心がけ、震災に備えたり家族でそうなった時連絡方法を改めて確認しておくことが大事なのかもしれません。




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