今月は流星群が活発に活動を始める季節であります。
今月代表的な流星群としては

11月 5日~11月25日頃活動をし、11月17日~18日頃ピークを迎えるしし座流星群
10月15日~11月30日頃活動をし、11月5日及び11月12日頃をピークとするおうし座流星群があります。

があります。
しし座流星群に関してはTVなどで耳にしたことがあると思います。
しし座流星群といえば、今から11年前に大出現を見せ、ピークを迎える年には天が大火災を起こしているのではないかと言われたしし座流星雨』を起こすことでとても有名な天体現象です。
今年はピーク時が土曜日ということで、防寒対策をしていれば一日に多くの流れ星を見ることができるかもしれませんね。
また、月も月齢3.2という事で、早くから西の空へと沈み綺麗な冬の星座も見ることができるかもしれません。
しし座に関してはこちら を参照していただけたらと思います。



という事で今回はもう一つの流星に関係するおうし座に関係する星座について書いてみようかと思います(おうし座に関してはこちら 参照)。

おうし座といえば日本人なら思い浮かぶかもしれない天体が『すばる』ですね。
すばるは別名『プレアレス(星団)』と言われています。
プレアレス星団は冬の天体で知らぬ者はなしと言っても過言ではないでしょう…多分

プレアデス星団はオリオン座の神話と深く関わり合いがあります。
という事で今回はオリオン座についてです。



過去の記憶を聞いてみよう


面積
594平方度


肉眼星数
197個


主な星
赤い1等星ベテルギウス(α星)。星名の意味は『巨人のわきの下』
白い1等星リゲル(β星)。星名の意味は『巨人の左足』


主な天体
M42オリオン座大星雲。小三つ星の真ん中ににあり、肉眼でもぼんやり見えます。


備考

ベテルギウスは冬の大三角、リゲルは冬のダイヤモンドの一つです。



美しき七人姉妹プレアデスと森の狩人オリオン
オリンポスの神々との戦いに敗れた巨人族アトラスという巨人がいました。
アトラスと妖精プレイオーネのあいだには七人の美しい姉妹がいました。
それがプレアデスです。
プレアデス達は後に月の女神アルテミスに侍女として仕えることになります。
ある日、七人姉妹たちが月夜の晩、森の中で楽しく踊っていると、どこからともなく一人の狩人が森の中に入ってきました。
それがオリオンです。
オリオンは森の中で踊っていた七人姉妹たちに一目ぼれしてしまい、猛アタックをしてきます。
しかし、オリオンは乱暴者と根っからの評判で、さらにアルテミスに仕える侍女たちは男と一緒にいることを絶対に許しません。
そのため、七人姉妹はオリオンのプロポーズを断りますが、諦めきれないオリオンは力づくにでも一緒にいようとしたので、七人姉妹たちはそんなオリオンから逃げ出しました。


逃げる七人姉妹に追うオリオン。
追いかけっこは森中を走り続けることになりました。
しかし、とうとう七人姉妹たちは疲れてしまい、オリオンに捕まってしまうのかと思ったその時。
七人姉妹たちは突然白い鳩に姿を変え、天高く飛び立っていきました。
この様子を一部始終見ていた月の女神アルテミスが七人姉妹たちを鳩の姿に変え逃がしたのです(物によってはアルテミスの羽衣にかくまい、オリオンが通りすぎる羽衣を取ると鳩に姿を変えたというものもあります)。
無事にオリオンから逃げられた七人姉妹たちはそのまま星になり、やっとオリオンに追いかけられずに済んだ…
ハズなのですが、オリオンも星座になって再び七人姉妹たちはオリオンから逃げ続けなければいけない羽目になってしまいました。



実はオリオンは月の女神アルテミスに恋に落ち、これまたアルテミスに猛アタックをしていきます。
アルテミスも初めは断っていたのですが、同じ狩り仲間と言うことで意気投合し、アルテミスも次第にオリオンを好きになっていきます。
そして二人は狩りを楽しむのですが、ある日オリオンが


『世界中のけものを狩り尽くす』


と豪語してしまい、これに怒りを感じた大地の女神ガイア大さそりをオリオンに向かわせ、オリオンのかかとに尾を刺し、毒が体中に回ることになります(説によってはさそりは小さいものだと言うものもあります)。
意識がもうろうとする中、オリオンは海へと逃げさそりから逃れます(こちら 参照)。
一方、オリオンと狩りをするのが楽しく感じてしまったアルテミスは、一緒にオリオンと狩りをしようと探し回りますがなかなか見つかりません。
そんな中、アルテミスの双子の兄アポロン


『オリオンは浮気者だからどうせどこかで女でも口説いているんだろう。
それにおまえの弓の腕前も落ちているのではないか?』


とアルテミスに挑発的な態度で言ってきます。
アルテミスはオリオンを信じきっていたため、アポロンの言ってきたことを否定し、腕前もオリオンと一緒に狩りをしていたため上がったと言い張ります。
それではと言わんばかりにアポロンはアルテミスを海へと連れて行き、


『あそこに木片が見えるだろう。
あれを見事射てみよ。』


と言います。
そんなこと大したことではないと言わんばかりにアルテミスは弓を構え、木片めがけて射かけ、見事一発で命中させます。
その命中したものは実は自分が好きになったオリオンだったのです。
アルテミスは嘆き悲しみ、父ゼウスに頼みオリオンを星座へと姿を変えることになります。



ここでまた問題が起こってしまいます。
オリオンが星座になってしまったことで、先に星となったプレアデス七人姉妹。
また日の日周運動によりオリオンに追いかけられる羽目になってしまいます。
そんな中、七人姉妹の一人エレクトラという妖精がいます。
彼女にはダルダノスという一人の息子がいました。
ダルダノスは大人になってトロイアという国を作りますが、ギリシャとの戦争で滅ぼされてしまいます。
そして悲しみのあまり彗星となり姿を消してしまいます。
そのためプレアデス星団は今では6個の星しか見えないのだと言われています。
また、残された六人姉妹も悲しみのあまり涙が止まりませんでした。
そのため、プレアデス星団の周りは今もぼんやりとかすんで見えているのだと言われています。




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