過去の記憶を聞いてみよう

面積

441平方度


肉眼星数

85個


主な星

α星ハマル。星名の意味は『羊の頭』

β星シェラタン。星名の意味は『印』


主な天体

二重星のγ星。小望遠鏡で二つの星が寄り添って見える。


備考

黄道星座で3月21日~4月20日生まれの人の星座

へびつかい座が入った13星座では4月19日~5月13日生まれ


占星術では♈と表され、白羊宮と表記されます。

また占星術では火、水、空気、地の宮に分けられ、おひつじ座は火の宮(ホット、ドライ)、活動宮、男性格に分類されます。


幼い二人の兄妹を助けた黄金の羊

初期の神話によれば、この牡羊は大神ゼウスが巨人族に襲われたとき、姿を変えた羊であると言われています。

また、別のギリシャ神話では次のような物語が伝わっています。

デッサリアアタマスにはフリクスス(Phrixus)と妹のヘルレ(Helle)と言う二人の子供がいました。

この二人は継母に惨くあしらわれていました。

そして継母はアタマス


『フリクススとへルレを生贄にしろ』


という神のお告げがあったと言いました。

しかし、これは全くの嘘で継母はフリクススヘルレをさっさと殺してしまおうと思ってアタマスに嘘のお告げを言いました。

この事が全くの嘘だとは知らないアタマスは悩み、そして神のお告げを実行する決意をしました。

二人は生贄の祭壇に連れて行かれ、ただただ死を待つ事しかできませんでした。

この様子を哀れに思ってヘルメスが(一説にはフリクススヘレネの母親という説も)金の毛の生えた羊を遣わし、二人をその背に乗せて祭壇のもとから逃がしてやりました。

羊は空中を飛んでいきましたが、その途中でヘルレは不幸にも羊の背から落ち、ヨーロッパとアジアの境界をなす海に溺れてしまったので、その場所をヘレスポンド(hellespont)と言うようになったといいます(この場所は今日のダルダネルス海峡と言われています)。


 一方金毛の羊はフリクススを乗せて遠い空を飛び、無事にコルキスに降りる事ができたので、その土地の王アイエデスに金毛の羊を献上したといいます。

アイエテス王はこの珍しい羊毛を得て、昼夜、眠る事のない竜を番人としてつけ、神殿お庭においておきました。


 後になって、勇士イアソンを隊長とする探検隊の人達が快速船アルゴ号に乗ってこの金毛の羊を取りに来ます。