木星は太陽系の中で大きさ、質量ともに最大の惑星です。
木星はガスなどが主成分となっている木星型惑星(別眼巨大ガス惑星:ガスジャイアント)と呼ばれています。
木星型惑星には他に土星も仲間に含まれています。
一方、天王星と海王星は天王星型惑星(別名巨大氷惑星:アイスジャイアント)と呼ばれています。
今までには触れていませんでしたが、水星、金星、地球、火星を地球型惑星(別名岩石惑星や固体惑星)と呼ばれます。
また、地球より内側にある惑星(水星、金星)を内惑星、地球より外にある惑星(火星から外の惑星)を外惑星と言います。
また、木星型惑星、天王星型惑星の共通点として、


1.輪っかを持っている
2.衛星を持っている
3.地球より直径で4倍以上、質量で10倍以上のサイズであって密度が小さい


という事があります。

木星は自転速度が速いため、毎日木星の模様が変化しているため、よく観測に使われる惑星です。


占星術では数字の4に近い♃と表わされ、ゼウスの雷を表わされていたり、ゼウスのイニシャルΖ(ゼータ)を意味していたり、もしくは天動説では地球を数えず第4惑星を意味するなどいろいろあります。


木星で有名なのは何といってもガリレオ衛星だと思います。
ガリレオ衛星はイタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイが最初に発見された事によってつけられた惑星です。
しかし、実際ガリレオより早く観測をしていたと主張した人がいます。
それがドイツの天文学者シモン・マリウスです。
実際、マリウスは1609年12月29日から始まっていましたが、当時のドイツはユリウス暦を採用されていたため、イタリアと同じグレゴリオ暦に換算すると1610年1月8日となります。
ちなみにガリレオが観測したのは1610年1月7日です。
お分かりのように1日の差でガリレオが初めて観測したことになり、木星の代表的な衛星にガリレオの名前が付けられました。
また、ガリレオ衛星のイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストの4衛星はマリウスが命名しています。
また、このガリレオ衛星が、この後中世ヨーロッパで一般化されていた天動説を覆し、地動説を決定づけるきっかけになります。

さてさて、木星の衛星は当然この4個だけではありません。
今現在確認されている衛星の数は66個あると言われています。
有名なものとしては、レダ、ヒマリア、リシテア、エララ(これらとあと1つを含めてヒマリア群:木星の衛星のグループと言います)、アケンナ、カルメ等があります。
ちなみに木星の衛星の名前にはほとんどがギリシャ神話が関係し、そのほとんどが…


ゼウスの愛人


から取っています。
ちなみにガニメデは男だったりします。
つまりゼウスは男女問わず誘拐をしていたりしていたという事ですね。


世界を支配した3代目最高神ゼウス
お話はかなり前後してしまうのですが御了承下さい。
神話に関しては天王星→土星→木星と読み進めていくときっと読みやすいかと思いますが、惑星の順番通りに進めていきますので木星→土星→天王星と進めていくことになります。
ゼウスは2代目支配者クロノスと女神レアの間に生まれました。ところが、クロノスは、


『自分の子供によって支配者の座を奪われる』


という予言を恐れ、生まれてきた自分の子供を次々を丸呑みにしていきます。そこで、レアはせめて六番目の子どもだけでも無慈悲な夫から守ろうと生まれてきたばかりのゼウスを大地の女神ガイアに預けると夫には赤子だと偽って産着にくるんだ大石を飲み込みました。
ゼウスが長男でクロノスが最初に呑み込んだのが産着にくるんだ大石というものもあります。

ゼウスを養い育てるという仕事をクレタ島の王の娘アドラスティアイーデーに委ねます。
そしてゼウスは、クレタ島のアイガイオン山(イデ山やデクテー山とも言われています)の洞窟で、乳母代りに雌山羊アマルテイアの乳を飲んで育っていきました。
こうしてゼウスはどんどん力をつけていきまっさきに着手したのは、兄弟たちを呑み込んだクロノスへの復讐でした。

まずゼウスは兄弟をクロノスのお腹の中から助けるために海の神オケアノスの娘メティスの手助けを得て大石がクロノスの口から吐き出されました。
そのあともどんどんクロノスに呑み込まれていった兄弟たちが出てきました(ゼウスクロノスのお腹を蹴り飛ばし吐き出させたという説もあります)。

こうして助け出した兄弟ヘラヘスティアデメテルポセイドンハデス達はゼウスと徒党を組み、クロノス率いる巨神族と激しい戦いを繰り広げました。
そしてゼウスたちは勝利をつかみ、ゼウスは天空を、ポセイドンは海を、ハデスは冥界を治め長きにわたり世界に君臨していきます。