ケイタナカ観に来た~!

色々あって(本当に色々あって)実際に観るまで楽しめるかどうか不安は正直ありました。
しかしながら杞憂でした。
いやあ、楽しかった。
笑って笑って最後は泣きました。
来て良かった~!

前妻の幽霊が現れたけれど主人公以外には見えない故に混乱してドタバタというのが大筋。
ただ、コメディではありましたが思っていたよりはほろ苦い後味というか、かなりシニカルな作品だったと思います。
80年程前の戯曲なので古臭いところは多少あれど、80年経っても通じるところはありました。

わかってはいたけれど、本当に受けの芝居がうまい。
周りが自由すぎるけれどもそれを受けまくる力が強い。
2人の妻に翻弄されるところなんて真骨頂発揮しまくりだわ。
そして本当に華があるよね。
色々ずるい男なんだけれども憎めないキュートさ、そしてスタイルの良さ。
自虐ネタはね、あれは台本だろうけど奇しくもアドリブのように見えてしまうのが…。

ただ振り返ってみるとずっと笑いっぱなしだったのにいちばん心に残ったのはラストシーンでした。
あの哀愁を表現できるのがまた強いと思いました、泣いたわ。

他のキャストも魅力的で。
現妻役の麦ちゃんが本当に可愛くてツンツンしているのも可愛くて。
この二人だと「リバーサルオーケストラ」を思い出すかなと思いましたが二人とも全然違うキャラクターだったのでそれは感じなかったです、
前妻(幽霊)の若村さんがこの世のものとは思えないほど美しかった(役がこの世のものではないが)。
こういう奔放な役で観るのは珍しいなとも思いました。
B作さんあめくさんリアル夫婦が夫婦役(かかりつけの医者夫婦)で夫婦漫才やっているのも面白かったです。
いやそれアドリブだろう?というのも多々(笑)。
そしてなんといっても霊媒師役の高畑さんがさすがの芸達者ぶりで魅せてくれました。
なんか全部持っていったような気がする(笑)。

衣装も素敵だし、紗幕を使った演出が洒落ていて美しかったです。
演出と言えば、パンフレットに稽古で自分のシーン以外が見られない、稽古場にも入ることができないのに驚いたと熊林さん演出初めての高畑さんが語っていました。
経験者の圭くんや麦ちゃんは昔より見られるシーンが増えたと語っているのにも驚きました。
そのシーンにいない人に先入観を植え付けない狙いなんだろうか?

圭モバ(モバイルFC)で用意してもらった席がとちり席(正確にはとちりではないけど)どセンターでカテコの時圭くんのお顔が目の前でした。
目が合っちゃったー(と、勝手に思う)♪
カテコ3回目で口パクでバイバイも可愛かったが、4回目でありがと~の生声可愛すぎました。
大阪来てくれてありがとう!

さて、最後に。
色々あったと書きましたが、双方否定しているので私はそのまま受け止めております。
だからこそ今の彼の状況については本当に色々思うことはあれど、今この舞台があって良かったなと切に感じました。
ダイレクトに観客の反応が伝わってくる場所であり、劇場は本当に温かい空間でした。
福岡公演が終わるとひと段落でこれから懸念することはたくさんあるけれどもきっと大丈夫。
そのように思える演技でした。

そうそう、グッズの売れ具合が評判以上にすごくてびっくり。
開場数分で「キーホルダー売り切れました~」にはびっくりよ。
開場前に着いていて比較的早い段階で並んでいたのでそれ以外は残っていました。
ただ、私がポーチ買ったら「売り切れました~」になったけど(笑)。
気がつけばプログラムしか売ってなかった。
もっと用意しておけばよかったのに(笑)。

 

田中くん、グッズ買いすぎたよ。