風間くんと広大くんの演技合戦を目当てに来ました。

場所は松下IMPホール。
馴染みがないホールなのでちょっと迷った(笑)。
おそらく石丸さんの退団後初仕事「イノック・アーデン」以来なので15年ぶりか。

シティでの仕事(おそらくエリートサラリーマン)から転職して教育の現場に入ったトム(風間くん)が担当することになった14歳のダリル(広大くん)。
ダリルはおとなしく授業を受けることができない、しかも同級生に暴力をふるうため別室で隔離されている。
そんなダリルを導こうとするトムにも実は秘密が…。

トム、ダリルの2人に加えてトムの婚約者(のちに妻)ジョディ(はるちゃん)と、ダリルの祖母リタ(那須さん)との4人芝居でした。
しかしながら、キャストが4人なのに舞台に立っているのは常に2人という(ラストシーンだけ3人)のが面白い構成だった。
つまりは常に1vs1なので緊迫感がすごい。

目当ての風間vs松岡のシーンがやはりいちばん多いんですが、どちらも一歩も引かなくて面白かったです。
どちらかが緊張を解いたら全部台無しになってしまいそうな感を受けました。
そしてそれを上回るほどいちばん緊迫感あったのはダリルと妊婦ジョディのシーン。
いったいどう話が転がるのかドキドキしました。
はるちゃんは久しぶりに観たけど(おそらくシークレットガーデン以来?)こんな顔だったっけ?こんな演技するんだ?ととても新鮮な気持ちになりました。
那須さんは出てくるたびに舞台が締まるなと感じました。
リタはなぜ執拗にファーストネームを呼ばせようとしたのか。

「モンスターはだれだ」というキャッチフレーズ通り、単純にいうとモンスターはダリルなんだけどどの登場人物も不安定で内にモンスターを抱えていて全員モンスターだと感じました。

終演後アフタートークがありました。
キャストではなくて演出美術の杉原さんと音楽の原口さん。
原口さんが21歳だと知りびっくりしました。
杉原さんもかなりお若いよね(なかなか個性的なお洋服着ていたし)と思って帰ってからパンフレットを読んだら風間くんやはるちゃんと同世代だとのこと。
話の内容は音楽に絡むことが多かったかな。
常に音楽が流れていて突然無音になると余計に緊張させるという効果を狙っていたのはわかったけれど、セリフに合わせて音を増やしたり減らしたりしていたという話は面白かったです。
単なるBGMにしたくない、音楽もセリフと同じなのだという演出なんでしょうね。
杉原さんは戯曲を読む時に常に頭の中で音楽が流れているという話もしていたような。
それをアウトプットして原口さんに伝えたという話が主でした。

そういえば広大くんも生で観るのは初めてだったのですが(配信や映像では観ていて演技は気になっていた)、前週に山崎くんを観たので「スリル・ミー」ペア制覇したわ(笑)。