久しぶりの観劇です。
ブログには書いてませんでしたが、10月はLDH絡みの舞台やライブ(ヤンマースタジアム長居)には行ってました。
しかしながら普通の舞台(普通って)はムーラン・ルージュ以来だから2か月以上ぶり。

このSOMLは初演では大阪公演はあったのですが再演は東京のみでした。
そして再再演では大阪公演はありましたが、金曜日マチソワと土曜日マチネの3公演のみ。

少ないよ。

太田もっくんと牧島くんのペア(再演から続投)も観たかったのですが金曜日だったので行けず。
土曜日の小野塚くん山崎くんペアで観ました。
小野塚くん(おのちゃ)は劇団EXILEでの舞台を観て以来で外部舞台は初めて。
そして、山崎くんは「スリル・ミー」の配信で観て以来なので生で観るのは初めてでした。

この作品は初演で観ていますが私の中で2019年のベストミュージカルでした。
とても大きな出来事があるわけではない、ただ誰もが経験するであろう出来事や想いを描いており、それがものすごく刺さった作品でした。
この時は万里生トムと平方アルヴィンで観劇しました。

キャストが変わってもしみじみとした良さがあって本当に素敵な作品でした。
そしてこの作品は寒い時に観たい、 クリスマスが来たら思い出すのかな。

キャスト次第で印象が変わる作品でもあると思いましたが、このペアの場合アルヴィンが飛び降りたのは自分のせいかもしれないと彷徨うトムの話でした。
しかしながらアルヴィンが飛び降りた理由は絶対にわからないんだよね。
この理由の解釈は役者によって違うのかなとも感じました。

自分だけの才能だと思っていたのが、アルヴィンが引き出してくれたからだと気づいたトムのシーンがグッときました。
いや、最初から気づいていたけれど気づかないふりをしていただけなのか。
だからトムはアルヴィンがいなくなったら弔辞の文も書けなくなったのか。

小野塚トムはとても繊細に演じていて、山崎アルヴィンは伸び伸びと演じていました。
あのスリル・ミーの「彼」があんな純粋無垢で可愛い感じになるとは思わなんだ。
天使のようなアルヴィンに対して非常に人間味のあるトムが対照的でありました。

同じシーン同じセリフを繰り返しているようで実は違っているという構成がやはり面白いなと感じたり。
ハグはずっとアルヴィンからだったけど、最後はトムからだったのがじんわりと響くものがありました。

終演後アフトクがあるのを知らなくてアナウンスがなかったら帰ろうとしていました(笑)。
棚ぼたのようでラッキーと感じるもこういう舞台の後の直後なので情緒がw
本人たちも情緒がと言いながらこのまま余韻に浸りたかったら帰ってもいいよと言い出す始末(おい)。
確かに余韻がなかった(面白かったけれど)。

おのちゃは「アフタートーク」を最後まで「アフターパーティー」と言ったりずっとボケ続けていて山崎くんがツッコミまくってたwww
さすがに回しがうまいおのちゃ。
劇団ではボケまくる人ばかりなので(町田くんもおのちゃが相手だとずっとボケまくる)ツッコミに回るしかないが、本当はボケたい人なので嬉しそうでした。
山崎くんが全部ボケを拾ってくれるので良かったね(笑)。

ブリーゼがブラックボックスと呼ばれていることを初めて知りました。
暗転になると完全に暗くなるので見えないらしいのですが、この作品ほとんど暗転ないから暗転の確認あまり意味なかったらしいw
そして場当たりが1時間しかなくて、不安なところだけと言われたらしいが1時間50分全部不安なんですけど~と愚痴っていたのがおもろかった。

初演は役Switchだという話で、自分たちは絶対無理!と言ってましたw
なんでできるの?いや、できたからこそ次につながったんですよと初演キャストにリスペクト。
ただ、自主稽古ではアルヴィンになったことがあるおのちゃ。
でも自分がやったら絶対ホラーになってしまうとオチをつけるのも忘れない(笑)。

もっくん牧島くんが再演からスライドして再再演では先輩ペアになったので、自分たちもスライドして次もというおのちゃに対してすんなりできると思っちゃだめ、甘えちゃだめとツッコミ入れる山崎くん。
色んな作品を経験した中でもこの作品はものすごくしんどいそうですが(精神的にも肉体的にも。なにせ出ずっぱり)、また挑戦したいのかな。
いや、終わったばかりだから今は終わったことに酔いしれたいようでしたが。
もう既に仕事納めのようだったとのことです。
これ以上しんどい仕事は多分今年はないとも言ってた(笑)。