2年ぶりの生ケイタナカです。
東京での感想は薄目で読んでいたのですが、あまり具体的な感想がなくていったいどういう舞台なんだろうと思っていました。
実際に観た感想は。
これ、確かに言語化するの難しいわ。
皆さん、ネタバレを避けてというよりストーリーの説明をするのが困難だったからだったんだ!
「考える」より「感じる」を求められていたように思います。
公式でのあらすじを簡易に書くと。
病院らしき施設の中の部屋にパジャマ姿のジョン・ケインが入ってくる。
今日はジョンにとって年に一度の大切な日。
そしてメアリーという名前の二人の女性、最後にドラム奏者が入ってくる。
こうして全員がそろうとはじめ!の掛け声でジョンは自分の人生について語りはじめる。
どうやらジョンは長い間この施設に閉じ込められているらしい。
そして年に一度、この施設を出ていいのかジャッジされるらしい。
二人のメアリーはそのために雇われた女優?
素直に考えるとこういう設定なのですが、すべてがジョンの妄想であるという解釈もできる。
色んな解釈ができる不思議な舞台でした。
心の奥底をぐりぐり抉られる話でした。
95分休憩なしでしたが、これ以上長くするともっとしんどいのでこれくらいがちょうど良かったのかも。
出演者は圭くん、二人のメアリー奈緒ちゃんと富山えり子さんの3人+ドラムの荒井康太さんのみ。
非常に濃密な時間でした。
とにかく凄すぎて、感想がケイタナカ凄かったとしか出てこない。
いや、舞台にいた人は圭くんの形をした別人だった。
唯一、何度目かのカテコの最後の最後でぶんぶんお手振りしていた時が圭くんでした。
映像でしか見たことない人に舞台の圭くんも見てほしいと切に思った次第です。
なぜ、メアリーズの着ていたTシャツはウィキッドとレミゼだったのか?
二人が控室(?)に入る時に強風が吹く時と吹かない時があるのはなぜか?
そして天の声はいったい何者なのだろうか?
色んな謎は提示されているだけであとは観客に委ねられるのは脚本もあるでしょうが、白井さんの演出技法でもあるのかな。
ずっとつらい人生を送ったジョンが最後に救いがあればよいなとラストシーンを観て思いました。
奈緒ちゃんと並んで座っているラストシーンが静かでそしてあまりにも美しすぎた。
圭くんが出ていなかったらおそらく観に行かないタイプの作品でしたが観に行けて良かったです。