「スリル・ミー」を久しぶりに観ました。
前回2021年公演はにろまりでチケット取っていましたが大阪公演全公演中止。
オンライン配信では全3組観ることができましたが、生では2019年以来なので4年ぶりです。
今回は木村くんと前田くんのペア1回きり。
木村くんはトランチブル先生以来2回目、前田くんは生では初見です。
ハイローの前田くんは最高なのでみんな観るべし(轟最高←全然関係ない)。
このペアを選んだのはそれぞれの芝居を見ていていちばん私好みだろうかと思ったので。
今回ピアニストはペアごとに固定でしたが(このペアには落合さん)、前回まではランダムだったような(思い出せない♪)。
では感想。
木村前田ペアは今まで観た中で(全ペアは観ていないけれど)、いちばん19歳を感じました。
思春期の拗らせ感がいちばん強い。
前田彼がめっちゃ構ってちゃん。
超人を気取る凡人さを感じ、だからといって木村私も超人かというとそうでもない。
意外に今まで観たことのないバランスを持ったペアでした。
そしていつも「私」の「完璧だ」をどう表現しているか注視しているのですが、木村私はさりげなかった。
ここがいちばんわかりやすかったのは松下私でいちばん怖かったのはまりお私だったな。
(成河私の怖さはまたベクトルが違う)
「彼」が「私」を操っていたように思わせていたのが実は「私」が手綱を握っていたという逆転感はそれ程なかったのですが、「私」の方がサイコパスだったというのは強く感じました。
あまり「私」が強すぎるのも好みではないので(だから成福はいまいちハマらなかった)、これくらいが私の好み。
歌は正直弱いところはありましたが(特に前田くん)、この演目に関しては芝居重視なのでそれ程気にならなかったです。
あと、19歳と54歳の演じ分けが木村くんが今まで観た「私」の中でいちばんスムーズで巧かったと思います。
ピアノは朴さんの印象が強くて不協和音でかき乱している感じだったように思いましたが、落合さんのピアノは話に寄り添うような音色だったように感じました。
朴さんとの組み合わせだとどのような化学反応を見せるのかもちょっと観てみたいなと思った。
しかしまあ久しぶりに観たけどストーリーは本当に胸くそ悪いのですが、曲は最高だなと改めて思いました。
どのナンバーも頭に残って離れない離さない♪