古田さんと天海さんというだけでこれは行くしかないと思って行きました。
古田さんが石川五右衛門で、天海さんが海賊上がりの女王様って設定だけでもわくわくするやん。

実は前作は映像でも未見なのでついていけるかなと思ったのですが全然問題なかった。
しかしながら、シャルル王子は一体何者なんだ?どういう人なんだ?という疑問は残った(笑)。
シャルル王子の扱いが酷すぎて大笑いしました。
映像だけの出演なのにおいしすぎるよ、浦井くんwww

さて、感想はThat's Entertainment!
めちゃくちゃ面白かったです。
1幕1時間半、2幕1時間半、休憩入れて3時間20分は新感線ではまあ普通かな。
長さ感じなかった。いや、ちょっと1幕は長いなと感じるところはあったけど。
長いと思ったのがブルブルジュースとパンのシーンだったのですが、これらが最後までストーリーに関わってくるとは思わなんだ(笑)。

とにかく古田さんと天海さんのコンビが最高でした。
この2人でないと成立しない舞台。
勧善懲悪、主役の見せ場たっぷりで非常にわかりやすくけれんみがあって面白い。
特に天海さんの七変化(いや、何変化だろう)が見ごたえあってすごい。
華麗で美しくてかっこよくてとりあえず天海さんのオーラがすごすぎた。

東宝と宝塚に本気で怒られそうと思ったところがところどころありましたがw
「最後のタンスは俺のもの」と歌っているのを見ていったい何を見せられているのかと思った次第。
めちゃめちゃ面白すぎて腹筋痛くなりました(笑)。
しかもトート風衣装にメロディーがもろエリザベート。
怒られないだろうか(2回目)。
また、黒燕尾服で華麗に踊って高田聖子さん演じる女王を誘惑するところなんてきゃーですよ。
あれでときめかない女はいないですよ。
というわけで、男役の天海さんを堪能できるサービス満点でありました。

劇団員さんはいつもの如く適材適所な役割でしたが、粟根さんが最後まで裏切らない!というのが驚きでした(笑)。
生瀬さんが全ての悪を引き受けてくれた感じ(ツメが甘いけどw)。
私の大好きなサンボさん(河野さん)は相変わらず小物で良かった(笑)。

客演若手では石田ニコルちゃんが良かったです。
元々広瀬アリスちゃんだったみたいですが、この役にはニコルちゃんの方が合っていたかも。
歌もうまかったですし、華やかで間合いもいい。
神尾くんと西垣くんは映像では知っていますし、いい役者さんだと思いますが舞台ではちょっと動きが小さいと感じました。
また、これは脚本の問題ですがキャラの対比があったらもっと良かったかも。
ちょっとかぶるんですよね、二人とも初々しくて可愛かったけど。
私の中では若手枠ではないのですが(結構出演歴多いから)、早乙女友貴くんの殺陣はやはりすごかった。
もう準劇団員でしょう(笑)。

最後に天海さん演じるアンヌの選択が本当にアンヌらしくて非常に爽やかな後味。
単純にああ、楽しかったと思える舞台でした。