せっかく地元にも来ているから1回くらいは観ないとね。
というわけで今季は1回きりの観劇です。
クリスとキムはいい意味で誰でもいい(おそらく誰でも当たりだろう)のでこだわりなく、ジョンだけは理生さんというこだわりがあったためスケジュールとの兼ね合いでこの回にしました。
エンジニアが伊礼さんなのはチケット取ったのが伊礼さんのところだったから(笑)。
いや、いちばん観たかったエンジニアだったのですよ。
その伊礼エンジニアはずーっとやってます?というくらいハマり役だった。
なんといっても華があるんですよね。
しかし、アメリカには一生行けなさそうな不器用さも感じた。
お初の屋比久キムは正直前半はどうかなと思ったのですが、タムが絡んできてからぐいぐい惹きこまれるようになりました。
小さくて華奢なスタイルが生娘時代のキムにはまるのかと思っていましたが、意外に母になってからの方がはまっていました。
小野田クリスは以前も観ていますが、キムとの相性なのか、はたまたエレンとの相性なのか。
以前観た時はキムが全てという感じだったけれど、今回はエレンとどちらを選ぶかというと即答でエレンという感じ。
サイゴンのラストシーンで印象が変わるのはキムに因るのかと思っていたのですが今回はエレンに因るのかもしれないと思いました。
仙名エレンは今まで見たエレンの中でいちばんクリス以外どうでもいい感がありました。
クリスが全て、タムを引き取るのもクリスが望むからただそれだけ。
だから今まで見た中でいちばん誰も幸せになれない感が強かったです。
対極だったのは以前観た三森エレン。
タムのことも愛してくれそう、だからラストに希望が少し見えたのね。
タムがちっこくて本当に可愛すぎるだけに悲しい。
キムに着せられたミッキー(偽)Tシャツも悲しい。
あれだけ文字通りキムが命懸けで守ったタムがこれから幸せになれるような気がしないのがとても悲しいです。
どうしたらみんな幸せになれたんだろうね。
トゥイと一緒になるのがいちばん収まりがいいのかもしれませんが神田トゥイとも幸せになれなさそう。
以前観たいずみんトゥイとなら幸せになれそうな気がちょーっとだけする。
個人的にはトゥイがいちばん可哀想と思っていつも観ています。
ブイドイは理生さんもだけど、男声コーラスの揃い具合に感動しました。
とにかくアンサンブルが男性も女性もものすごい力量を持っている舞台だなといつも思っています。
女性アンサンブルの振り切り方は本当にプロだなと感じます。
あとはレザーボーイも。
続けて何度も観るにはなかなかしんどい作品ですが、やはり力のある作品だなと改めて思いました。