「蜘蛛女のキス」を見たのは市村さんと麻実れいさんで見て以来なので多分20年以上ぶりです。
話はすっかり忘れてしまっていたけど麻実さんが強烈に印象に残っていました。
舞台はラテンアメリカの刑務所。
同性愛者のモリーナと同じ房へ放り込まれる政治犯バレンティン。
全く相容れない2人だったけれど次第に心通わせていくのだが・・・という話。
映画好きのモリーナが語る大女優オーロラとオーロラが演じた、キスをすると死に至らしめる蜘蛛女という幻想と現実の刑務所との対比。
救いのない話だが夢のような世界で観客も現実逃避してしまいそう。
こういう世界観好きです。
蜘蛛女役は安蘭さん。麻実さんは素敵だったけれど今回の安蘭さんも素敵だった。
圧倒的なカリスマ性、華やかさが必要な役だと思うのですが、やはりこれは宝塚トップだった人にピッタリな役じゃないかな。
色んな衣装を華やかに着こなしていたのも楽しめた。
モリーナは石丸さん。
四季を退団してもうずいぶん経つけれど、退団したからこそできる役だなと改めて思った。
同性愛者の表現がステロタイプなのが気になったけれど、これは脚本の古さなのか。
なんかとても感想の書きにくい話なんですけれど、この世界に入り込めたのが楽しかったです。