日帰り遠征です。
元々、「アラジン」と併せて泊まりの予定だったのですが、
感染状況を考慮して泣く泣く「アラジン」のチケット出品とホテルキャンセル。
しかもちょうどいっちー登板していたので本当に泣く泣く。
この「LUXE」もどうしようかギリギリまで悩んだのですが、
このショーはこの機会を逃したら二度と見られないと思い対策万全にして行くことにしました。
「LUXE」は大ちゃん主演のアイスショー「氷艶」シリーズ第3弾。
従来のアイスショーとは違って演出含めてスタッフ・キャストがスケート畑じゃない人も参加しているのが特徴。
第一弾は染五郎さん(現幸四郎さん)演出の歌舞伎とのコラボ、第二弾は宮本亜門さん演出のミュージカル調。
そして今回は宝塚座付き演出家の原田さんが構成脚本演出に加わり、レビュー仕立て。
メインキャストが前回とほぼ同じ(海外スケーターは参加できなかったが)ということでしたが、1幕お芝居2幕レビューというような宝塚形式が奇しくも前回と今回で完成する形になっていました。
そうなんです、本当に宝塚のレビューのようなショーでした。
ニアタマからして、柚希さん筆頭の黒燕尾ダンスだったから宝塚色が強い。
ちなみに柚希さんとデュエダンできたあっこちゃんが嬉しそうだった(笑)。
それだからかスケートならではという部分が今までのショーに比べて薄く感じました。
コロナ禍の中、いろんな制限があったかと思われます。
レビューにしたのも1シーンで区切ることによって少人数で稽古ができるという利点があったからでしょうし、俳優・歌手陣が前回と同じということで全く最初からスケートの練習をしなくてもいいという時間が短縮できた。
実際もっと余裕があったら練れただろうと感じたところはありましたが、この状況下これだけ仕上げて魅せてくれたことは正直すごいなと感じました。
1シーン1シーンは楽しかったです。
サンバとかめっちゃ楽しくて踊りたくなってきた。
しょっぱな柚希さんのエアリアルに度肝抜かれました。
最初本当に本職の人がやってるんじゃないかと思うくらい技が高度ですごかった。
前述の黒燕尾やサンバなど本当に華がある、演出家が宝塚の人だけにいちばん見せ所があったように思います。
そして平原さんがこれでもかこれでもかと歌う、歌の圧がすごい(笑)。
平原さんも空中ブランコしながら歌ってるんですよ、とにかくこの2人の印象が強い。
あとは、福士くんと波岡さんがリアルスケーターにしか見えなかった。
更にスケーティングがうまくなっていて何者(笑)?
また、ストーリーテラーとして話を進めていく芝居部分がさすが。
2人の掛け合い楽しくて、やっている本人たちも楽しそうでキャッキャッしていたのが可愛かったです。
この前日、福士くんは名古屋で「スリル・ミー」だったのに、超人とか言ってただろうに。ギャップが(笑)。
徳馬様は本編では動かないけど、カテコで女の子たちに付き添われてちょこちょこ滑っているのが可愛かった。
しかし、あの年で滑れること自体すごい。
前述のとおり「ショー」としては満足しています。
ただ、「アイスショー」としては物足りない。
特にいろんな方が指摘していますが、正面を1方向にしか意識していないところが気になりました。
リンクと劇場の違いですね。
私はショートサイドだったのでずっと正面だったんですけれど、ロングサイドだと置いてけぼり感があったのではないかと思いました。
スケートならではという部分が薄かったと感じましたが、その中でもラストの大ちゃんの「不死鳥」は「スケートならでは」の見ごたえがありました。
足元のプロジェクションマッピングとの融合、そしてアイスダンスの経験を経ての滑り。
試合では味わえない、アイスショーならでは味わえる部分を感じて何度も見たいと思ったのはこの部分です。
次点は刑事くんとのペアダンス「鏡」のシーン。
ナルシスともう一人の影を滑りで表現していたのですが、動きがシンクロしたりまたあえてシンクロしなかったり、そして足元のプロジェクションマッピングの輪が大きくなったり小さくなったり色が混ざったりというのが印象的。
それを非常に耽美に演じていて、思ったよりたっぷり尺があったのでこれも非常に見ごたえありました。
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個人的には第一弾の「破沙羅」が好きです。
いちばん興奮しました。
ただ、このシリーズは色んな演出家でずっと続けてほしいなと思います。
購入したグッズ。
左からクリアファイル、マスクケース、ポストカードセット。
全部同じ写真(笑)。