今年初の遠征はスケートでした。

クリスマスオンアイスは実質大ちゃんが座長でも正式には謳っていませんでしたが、
今回の新しいアイスショーは名実ともに大ちゃんが座長のアイスショーでした。

「ICE EXPLOSION」という通りどれだけ既存のアイスショーと差別化できるか、どれだけ爆発してくれるのか期待していましたが、正直その点においてはまだまだでした。
今回いったい誰が座長で誰がゲストなのか?そして、コンセプトに一貫性がないというところが気になったところです。
出演者はとても豪華でまたそれぞれはすごく見ごたえがありました。
今回は「大ちゃんアイスダンスの世界へようこそ」というテーマだったのはわかりました。
しかし、そうすると大ちゃんが特別ゲスト枠のようで大ちゃんが引っ張って行っているという感がないのですね。
何を観客に見せたいのか、唐突にバブリーダンスが入ったり、パントンのお弟子さんたちの演技披露が途中に入ったり世界観がわからない。
ちなみにバブリーダンスはウケは微妙でした(苦笑)。

登場時だけはうけていたけど、出オチで終わっているというか…。
もっと他の人を巻き込んだ構成だと面白かったかもしれないけれど、演技自体は凝ったところがなくて飽きる。
こちらはPIWが合っていると思うし、パントンのお弟子さんたちはFOIの方が合っていた。

色々辛口なことを書きましたが、それぞれのパフォーマンスは素晴らしかったです。
宮本笑里さんのバイオリンとのコラボも素晴らしかった。
もっといい音響のところで聴きたかったというのはあるが、ただのBGMになっていない、音と滑りのぶつかり合いでこれこそコラボというような演奏でした。
どのコラボも良かったんですけど、ウィバポジェとPIWチームの「Time to say good-bye」がいちばん好きでした。
2公演中2回ともスタオベしちゃったくらい。
あと、いちばん宮本さんのバイオリンに合っていたと思ったのはしーちゃんのタンゴでした。
いつもと違った魅力があっていい振付だなと思ったら佳菜子ちゃんの振付だったのですね。

そうそう、今回ウィバポジェとPIWチームがすごくよかったんです。
ウィバポジェは自分たちのナンバーも良くて、ロマンティックなのもコミカルなのも色んな色が出せるのが素敵だと思いました。
そして、アイスショーの新しい道を感じたのはPIWチームでした。
コバヒロが華やかで踊れるのは知っていたけれど、他の3人も花を添えていてすごくよかったです。
自分たちがメインな時もサブな時もそれぞれ個性を発揮、またメインを引き立たせていて彼らをもっと生かせる場がPIW以外にあればいいのにと思いました。
大ちゃんが常々、現役時代の成績にこだわらない人選でアイスショーを作りたいと語っていますが、叶いそうに感じました。
OPのダークなかっこよさとフィナーレのダンサブルさも今まで日本のアイスショーになかったものなので
期待したいと思います。

さて、大ちゃん中心の感想を。
一部最後に「PHOENIX」、二部最初に「アイスダンスの世界へようこそ」という構成は大ちゃんのスケート人生において終わりと始まりを意味しているんでしょうね。
「PHOENIX」は本編が入る前の宮本さんのバイオリンとバルデさん、コバヒロ、小沼くんのコラボもかっこよかったです。
そして本編で大ちゃんが入って4人縦に並んであの振りをするのは反則なくらいかっこよかった。
途中大ちゃんが抜けて3人で滑っているのですが、待機している時も大ちゃん揺れていたのが可愛かった(笑)。
ラストのステップでは振り付けたミーシャも入って5人でステップ踏むのが圧巻でした。
まあ、とにかく濃すぎた(笑)。

「アイスダンスの世界へようこそ」(と勝手に副題つけていますが特にプログラムのタイトルはないw)。
BBの音楽にのせてメリチャリとベルアゴが新しいカップルの船出を祝ってくれるプログラムが素敵でした。
途中、メリルとタニスが大ちゃんにちょっかいかけるところ(ちょっかいではなくて大ちゃんの背中を押す役割なのだが)、「お姉様達と僕」感あって笑いが起きた(笑)。
まだリフトはなんちゃってリフトだったけれど、とにかく初々しくていい雰囲気でした。
その前に、哉中ちゃんのソロの途中で大ちゃんが入ってくるところがあったのですが、最初の一滑りで魅せられました。
このプログラムはアダルトな雰囲気で息があっていてこれからが楽しみです。

9000DAYS。

スケートを始めてから9000日というナレーションから始まる彼の語り。

そしてその後の美しくしなやかな舞に全部持っていかれた。
踊りまくる髙橋大輔も彼にしかできないが、こういった滑りも彼の真骨頂だなと改めて感じました。
私の好きな高橋大輔の魅力がぎゅっと凝縮されていた。

しかし、最後の挨拶は「大ちゃん」節。
「おうちに思い出を持って帰ってください、バイバーイ」が可愛かった。
おうちって…(笑)。