完全にキャストで選びました(笑)。
野田さんはむかーし観たことがあって(映像でも何本かある)その時はなんだか難しかったという苦手意識がありましたが、今回はまだわかりやすい方なのかな。
面白かったです。
ロミオとジュリエットを源平合戦ものに翻案したもので、基本的な知識があればついていけます。
ただし、単純にオマージュというわけではなく深みがあった。
反戦というテーマは感じられたが、そこまで仰々しく謳っているわけではないのが良かった。
ジュリエットの「その名を捨てて」という有名な台詞が最後までキーワードとなって印象的です。
また、韻を踏んだ台詞回しがシェイクスピアっぽくて面白かったです。
ストーリーはロミオとジュリエットが実は生き残っていたら?というもので、松たか子さんと上川隆也さんがその後のロミオとジュリエット、広瀬すずちゃんと志尊淳くんが若かりしロミオとジュリエットという役柄でしたが、単純に若い頃→その後というものではなく、それぞれ自分の影を演じているというのも面白い。
松さんと上川さんは流石なんだけど、すずちゃんと志尊くんが食らいついていっていたのが印象的でした。若いなあ、フレッシュだなあ。
すずちゃんは初舞台ということでやはり発声とか舞台的表現は気になったけれども、それもありかなと思えるのは演出の力かな。
志尊くんは「春のめざめ」以来生で観るのは2回目ですが、所作が綺麗だなと思いました。
英語の台詞があった時は「ジャスティス!」と思ってしまったけど(おっさんずラブの映画観たのでw)。
脇を固める役者も面白くて、竹中直人さんを初めて生で観たけど思いっきり飛び道具だなと思ったり(笑)。
橋本さとしさんはシリアスなのもコメディなのもはまるなと思ったり。
羽野晶紀さんと一緒だと新感線観ている気になったが(笑)。
アンサンブルでは河内大和さんがすごい存在感でとにかく怖かった。
しかしなんといっても松さんのオーラと技術に圧倒された。
今回、チケットを申し込む時点から本人確認がある旨しつこいくらいアナウンスされていましたが、本当にきっちりがっつり確認されます(めっちゃ免許証見られた)。
本人確認書類を忘れた人用の受付がありましたが、どう対応したんだろう?本当に入れなかったんだろうか?