1日寝てまた書きたいことが増えたので追記(笑)。
とにかく映像で見ていても思っていたが受けの芝居が抜群にうまい。
相手の投げかける芝居に的確な返しをしてくる。
またいちいち可愛いんだわ(笑)。
ドーンとの関係につっこまれた時におもいきり鼻の下をのばすところなんてあざと可愛すぎる。
クリップ投げつけられてひーってなってるのも。
その分ご本人もおっしゃっていることだが、巧いんだけれど受けの芝居に比べると攻めの芝居が弱い。
2人のバトルは充分見応えあったし負けてなかったけど舞台全体を支配する点が少々物足りなかった。
巻き込まれつつこのガイという役は結局周りを巻き込んでいく役であり、登場人物の中でいちばん難しい役ではないかと思いました。
ある意味バディがいちばんやりやすいと思います。
「おっさんずラブ」は半分制作側であり(役者が準備稿からチェックするというのあまりないだろう)、自分の思うような芝居を自由にできたからこそ彼の潜在能力が余すことなく発揮されてのあのムーブメントであったと思います。しかし、普段は監督などが求めている芝居を的確にするということを心得ているそうなので、だからこそ今まで溶け込みすぎて世間が(私含めて)気づかなかったんじゃないかなと思います。
今回のガイも圭くんらしさは出ていたと思うも(細かいアドリブとか返し、愛らしさなど)圭くんでなくてはというところが弱いと感じました。
面白くなかったわけではないんですがもちろん演技力は言うことないのですがそこがちょっと物足りない。
映像で見た「芸人交換日記」は圭くんならではというところをものすごく感じて惹きこまれたのですがね。
セルフプロデュース作品を観てみたいなと思った。
で、ネタバレ気にせず書くとガイのラストの選択。
二択中なぜあの選択になったのかというと自分の書いたものがドーンに認められなかったからなのではないかと思うのです。
自分が書き直して良くなった脚本に執拗にこだわっていたガイ。
バディは利用してやろうと思っていただけにせよ、少なくともガイの才能は認めていましたからね。
彼が選んだのは愛ではなくてでも野望でもなくてただ肯定されることなんではなかったのかな。
というか、本当にガイはドーンのことを愛していたのか。
そういう意味でこの話は「男の話」ではなくて大人になりきれていない「男の子の話」だったように思います。
いちばんふりまわされたのがドーンでしたね。
あとは気になるのはステラは結局どうなったんだろうということと注文したチキンはキャンセルできたのかということです(笑)。