この時期忙しいということをすっかり忘れて半休取りました(笑)。

平日勤め人にとってイベントに参加するのは休みを取らないとなかなか難しいのですが、
オペラ座のリハーサル見学は一度観てみたかったのです。

15時45分から受付ということでしたが入れたらいいやと思ってのんびりとしながら着いたら(それでもちょっと早く着きすぎたなあと思う30分くらい前)、玄関前ものすごい行列でびっくりした。
時間通りに受付したらおそらくこの人数をさばききれないと判断してか、早めに(10分から15分くらい早かった)受付開始。
最終的に1階席ほぼ埋まるくらいの盛況ぶり。
「今日は多いですね」と俳優さんも驚くくらいでした。

リハーサルはマスカレードのシーンの場当たり。
実はリハ見自体初めてだったのですがで(オフステとかはあるんだけど)、舞台の中での「リハーサルをしているシーン」を見ているかのようで不思議な感覚でした。
実際オペラ座の演目自体がバックステージものでもあるので、どこまでが台本なのかと思いながら観たのが楽しかった。
そしてジャージでマスカレード(笑)。
色んな人の動線がこうなっていたのかと改めて気づくこともあって面白かったです。
そして今更気づいたのですが手すりにいる人たちはマネキンだったのですね(今更w)。

一通りさらって、またダンサーさんたちの返しをした後は質疑応答コーナー。
始まる前に回収した質問用紙をランダムに選んで答えるというもの。
司会は見付さん、下手から深見さん、ソンジェさん、草場くん、熊埜御堂さん、潮崎さんというメンバー。
とにかく長兵衛さん(深見さん)の話が止まらなくておかしかった。
見付さんがどこで切ったらいいのか悩んでいるのもわかった(笑)。
「京都で好きなお菓子や食べ物は?」という最初の質問から止まらない。
京都出身だからということですごい勢いで色々挙げていてついていけない。
「南座前にある十六五の豆板」まではなんとかついてけた(ググったらおいしそうだった)。
雲竜も辛うじて知っている、あとは和久傳とか。
熊埜御堂さんや潮崎さんは阿闍梨餅が差し入れによくいただくが嬉しい、自分で買って帰るくらい好きだと言ってましたが、さすが京都人は誰もが知っている阿闍梨餅は挙げないのね(笑)。

順不同で覚えている限りでは。

「オペラ座の見どころは」という質問には草場くんが唯一の男性ダンサーなので自分のダンスを見てほしいと。
アンサンブルに疎い私でもさすがにこの枠はわかる。
着替えも一番多いそうです。
ソンジェさんは場面の転換の早さや衣装についてなど語っていました。
その前に「オペラ座観るの初めての方は?」と挙手を求められたのですが結構いらっしゃってびっくり。
このイベントは会員イベントなのに(笑)。
「会員の方に連れてきていただいたんですかね?それとも会員になったばかりで他の演目はご覧になっていてもオペラ座が初めてだったんですかね?…どうやって答えればいいかわかんないですよね」
と見付さん自問自答していた(笑)。
というわけであまりネタバレしないようにという配慮も。
それでも最後に深見さんが「セットや衣装の豪華さもありますがドラマそのものを楽しんでくださいね」と付け加えていました。

「役者になってなかったら何になってた?」という質問は皆さんこの世界一筋できているだけに「たられば」が難しいとのこと。
草場くんは7歳から踊っているので他の道に進むことは考えられなかったが、家が病院だったので医学部に進めと言われたことある、という発言に見付さんが「なんだか格差感じるー」とつっこみ(笑)。
いや、確かにちょっと微妙な空気にはなったので見付さんのつっこみで和らいだ。
ソンジェさんは陸軍士官学校から政治家になるような家柄だったそう。そしたら政治家になってたかも?と訊かれたら、政治家は色々敬われるけど俳優は拍手をもらえる仕事なのでこの仕事を選んで良かったと答えてました。
見付さんは声優になりたくて学校にも行ったが中途半端なアニオタだったのでオタク道で挫折したというのがおかしかった。

「マチソワの間は何してる?」という質問では女性陣はいつもよりいいご飯食べてソワレに備えていると。ソンジェさんは他の演目では普通にご飯食べたりしてるが、ファントムの時は時間がないのでお茶飲むくらいだと。他の人はメイク自分でするが、ファントムの時はしてもらわないとできないそうです。
見付さんは仮眠していると。「そうですよね」と深見さんに同意を求めていたから同じ楽屋なのかな。

こんな感じのトークでした。
主役なのにいちばん控えめなソンジェさんに「ソンジェはどう?」と促す深見さんが優しかったです。

さて本編。
ソンジェファントム、岩城クリスティーヌ初めまして、涼太ラウルお久しぶりでした。
一言で言うとソンジェファントムは哀しい。
佐野ファントムとはまた違った切なさを感じた。
異形でなかったらきっと幸せになれたんじゃないかなと(佐野ファントムはそうは思わないのでそこが芳樹エリックに通じるものがある)。
クリスティーヌが失神した時も壊れ物を扱うかのようにとにかく優しい。
最後にクリスティーヌが戻ってきた時に一瞬喜ぶも指輪を返された時「ああやっぱり」という失望ぶりがなんとも胸締め付けられる。
時々声裏返る時がありましたが、音域がぴったりはまってて素敵な歌声のファントムでした。
特にPONRの時が好き。

岩城さんはクリスティーヌ以外でも初めまして(アンサンブルではあるかもしれないが認識して観たのは初めて)。
時々プチプチと切れる(ブレスがきついのかな)のが気になりましたがソプラノは綺麗でした。
少なくとも苫ちゃん程大きく音外すことはない(私は苫ちゃん好きですw)。
墓場のソロがいちばん良かったな、あとはもう少しクリスティーヌとしての存在感が欲しいように思いました。
苫ちゃん程強くなくてもいいから(私は苫ちゃん好きです←二度目)。

涼太さんは家に肖像画あるんじゃないかというくらい若返っているんだけどいったいいくつだ?(知っているけどw)
やはり歌は安心して聴けるし、若いクリスティーヌを支えていたのが良かった。
涼太さんに安定感を覚えるとは(私は涼太さん好きです)。

カルロッタは最近河村さんでしか観てなかったので辻さんは初めてで新鮮でした。
歌は河村さんの方が好みですが、カルロッタとしてはキャラ的に辻さんの方がイメージ近い。
でもずっといまだに種子島さんの印象が強いのでお2人とも華奢で可愛くてクリスティーヌでもいけそうとか思っちゃうんですけどね。
どうでもいいけど、私の席からは(近くもなく遠くもなく)辻カーラが真麻ちゃんに見えて仕方なかったw

それからルフェーブルでもレイエでもオークショナーは深見さんなのね。深見さんはレイエの方が好き。

新演出は慣れたけどやはり墓場でのラウルは要らないなと思った。

以上です。