今回でメインキャストコンプリートできました♪
というわけでやっと初見キャストを観ることができました。
ちなみに今回は後から販売された追加席。
見切れるかと思いましたが初日で観た席とほぼ変わらない席でほぼ変わらない景色だった(笑)。
そしてもう一つちなみにですが観ていない田中カジモド狙いで順番数えて取りました(途中交互ではなくてイレギュラーシフトになったけど結果オーライ)。
感想としては当たり前ですがキャストがここまで総入れ替えだと全然違った舞台になっていた。
いつもならこっちの方が絶対いいというのはあるけれどこの演目に関してはこれはこれでありだなとも。
これこそ複数キャストの醍醐味であると感じた。
シンバの印象が強い田中あっきーはスカイで観た時は銀行から逃げ出したというよりサバンナから逃げ出したんではないかと思うくらいシンバ引きずっていましたが(笑)、前回トニーで観た時はそうでもなかったのでどんなカジモドだろうと思っていました。
意外にも3人の中でいちばん大人っぽいカジモドでした。
いや、実年令はいちばん上だけど見た目若いし(笑)。
ただね、怪物ではなかった。最初から最後まで人間だったように思います。
カジモドという1人の人間の成長物語のように感じました。
エスメラルダと出会って初めて恋を知り、フロローという庇護者から巣立ったという成長物語。
そのあたりは達郎カジモドとは全然違っていた。
達郎カジモドの場合、何もわからない赤ん坊がエスメラルダと出会って初めて自我を覚えたという感じ。
怪物から人間になったという印象。
だから「サンクチュアリー!」「聖域だ!」がいちばんぐっとくる。
海宝カジモドも田中カジモドと同じく初めて恋を知ったという印象でしたが、それ故に人間から怪物になったという印象を持ちました。
エスメラルダへの恋心は田中カジモドがいちばんきゅんときた。
エスメラルダとフィーバスが心通わせたのを上から見ているところは叶わぬ恋だということをいちばん知っているカジモドだなと感じました。
つまり3人とも全然違う、だからこそ面白い。
これは他のキャストとの組み合わせでも色々違うだろうから色んな組み合わせでも観てみたいと思うのですが、もう1度だけしか観られないとなれば誰を選ぶかというと達郎カジモドかな。
「サンクチュアリー!」が観たいということで。
好き嫌いは選べない(笑)。
ここは彼の方が好きとかここは彼の方がというのがそれぞれあるのでみんないい。
いちばん四季のミュージカルを観たと感じたのは達郎カジモドなんですよ。
というか達郎・芝・岡村の組み合わせだからか。
わかりやすいカタルシスを味わえるのはこの組み合わせだと思います。
海宝くんの場合は「カジモド」の舞台を観たという感じ。
さて、ここでです。
今回の組み合わせの感想が非常に難しい。
こちらもある意味四季らしいミュージカルといえばそうなんだけどなんというか後からじわじわくる感じなんですよね。
カジモドも違うのですがフロローがあまりにも違いすぎて戸惑ったのです。
芝節に慣れていたから(笑)。
基本的に見た目は動じず、冷静沈着な野中フロローですがラストの「悪人は罰を受けなくてはならない」というカジモドに初めて動揺しているところが新鮮でした。
今まで手塩にかけて育てたカジモドがそんなことを思うなんて!という同様。
だからカジモドにフロローが投げ飛ばされるシーンが今回いちばん哀しく感じました。
カジモドの「僕の愛した人たちがみんな横たわっている」というくだりも・・・カジモドはフロローを愛していたし、フロローも愛していたことをカジモドはちゃんとわかっていたというのがいちばんしっくりきた。
他には、芝フロローは最初から拗らせていたけれど(笑)、エスメラルダに「そんな目つきで」と言われて初めて自覚したフロローの動揺も新鮮。
内に秘めた狂気が怖いフロローでした。
達郎カジモドには芝フロローが合うのと同じで、田中カジモドには野中フロローが合うなと感じた。
多分海宝カジモドも野中フロローの方が合うと思う。
エスメラルダは基本的に演技アプローチは変わらず個人の資質と個性の違いだと思うけれども、カジモドとフロローは違いすぎて戸惑いました。
そして初めての宮田エスメラルダ。
なんといってもダンスのキレがいい、また一つ一つの動きもキレがいい、見惚れます。
あっちなみに達郎カジモドを見慣れていたためあっきーのキレの良さにさすがシンバと思いました(達郎氏はもっさり←最後まで言っちゃだめw)。
色気は断然宮田エスメラルダです、そりゃ惑わされるわと。
岡村エスメラルダはある意味聖母的なイメージ、「ゴッドヘルプ」はもう本当に癒されるという感じ。
だからいちばん幼いイメージの達郎カジモドといちばん合うんじゃないだろうかと思いました。
海宝くんとはしっくりきてなかったので宮田さんの方が合ってたのかなとも。
演技もナチュラルなので(美南ちゃんの演技は色んな意味で四季っぽい)余計に女を感じた。
野中さんも演技がナチュラルなのでまたこの相性も良かったように感じます。
ああ、でもエスメラルダも美南ちゃんと愛ちゃんで好き嫌いが選べない(笑)。
フィーバスはあんまり感想書いてなかったですが(笑)、歌なら清水さん、ルックスと佇まいは佐久間さんかな。
そしてこれだけガタイがよくて背の高いイケメン枠って日本人俳優にはいなかったのかと(考えてもあまりいない)。
特に美南ちゃんが相手だと相当背が高くないと釣り合わないものね。
・・・と以前観たCFYで岡村ポリーと大和アイリーンという「二大背の高い四季女優」に囲まれた松島ボビーという図を思い出した(余談ですw)。
ただ、フィーバスをいい人設定にしちゃってるのでラストに矛盾を感じるんですよね、骨のくだりが。
そこはディズニーだからなのか。
クロパンだけはどちらが好きか選べます、よしつぐさんで。
ワイスさん久しぶりに観たけど、最初に出てきた時どこの落武者かと(苦笑)。
ワイスクロパンは歌はうまいけど、クロパンにしてはとてもいい人すぎてなんというかパパみたいだった。
よしつぐクロパンのような生き馬の目を抜いて生きてきたような計算高さとそれでいてどこか憎めない可愛さが欲しい。
アンサンブルはやっとどの人がどういう役をやっているのかわかってきたのですが(全部はわからない)、鈴本さんが本当に目を惹く。
フレデリック役なので目立つことは目立つんだけど、フレデリック以外でも目で追いかけてることがあるので早くカジモドデビューしましょう(1枠足りない問題)。
ちなみに贔屓のカジモドはまだ諦めていない(真剣)。
あと、前回観て初めてわかったのですがポンちゃんスリで捕まったのにもう一回スリしているよね(笑)。
さて、レミゼ抜けた(名古屋公演が始まるまでは)海宝くんが来週京都に来るかどうか。
そして私は千秋楽までにもう1回観られるのかどうか(知らんがな)。