盆休み最終日はここでした。
初日から20日以上経っているのでキャストが変わっているかと思って取った日なのですが見事にメインが一緒でした(笑)。
カジモド以外シングルキャストでいく気か?と思うくらい(期間が短いだけにほんまにありそう)。

というわけで感想さくっと。

初日は下手前方、今回は上手後方でしたので見え方が違ったのもありましたが、音の聞こえ方も違った。
前回はクワイヤが半分しか見えなかったけれど、今回はほぼ見えて全体は見渡せました。
そして後ろの方が歌声の迫力はあったけれども割れる。
「HELLFIRE」やイチラスの「エスメラルダ」はかなり演奏音が大きすぎて耳痛いくらいで歌声が埋もれる。

そう、この舞台概ね満足なのですが(概ねどころか終わった後放心するレベルなのですが)初見から思っていたのですが「HELLFIRE」が物足りないのです。
前回は前方だったので声が埋もれるのをそれほど感じなかったのですが、今回は物凄く感じた。
数あるナンバーの中でも有名なナンバーだけに惹きこむくらいの強さが欲しい。
その前のカジモドのソロナンバー「天国の光」とこのナンバーがエスメラルダと出会って感じた二人の対比になっているわけでその表現が物足りないというのもあり。
聴きながら佐野さんのフロロー観てみたいなとふと思いました。
まだ野中さんのフロローも観ていないので観たいんだが。

しかし、芝さんのフロローは前観た時よりも父性をより感じるようになりだからこそあの結末は辛いなと思いました。
達郎カジモドがそれまでフロローから愛情たっぷり受けていた感がしたので豹変が少し唐突に感じたのもちょっとあり(これは脚本のせいかどうか)。
それでも1幕と2幕とのギャップがやはり惹きこまれる。
「サンクチュアリー」「聖域だー」の叫びはゾクゾクきました。
達郎くんのカジモドは今までフロローに守られていてフロローに教えられたことしか知らなかったのが段々自我が芽生えてくるという感じで怪物になったというより人間になったという感が強い。
だからフロローを突き落とすのも「罰を与える」という神の視点ではなく、大切な人を奪った憎しみという人間的な感情からきたもののように感じた。
海宝カジモドは逆に人間から怪物になったという風に感じる。
神の領域を担ってしまったという怪物に。
さて、未見のあっきーカジモドはどうなんだろう?

美南ちゃんは本当に安定している。
そして他の演目で感じたことはなかったけれど、CDを聴いたり今回初めて感じたのだが濱田さんに声質が似ているなということ。
というか歌い方(ブレスの使い方とか)が似ていた。

ところでカテコで達郎くんと芝さんがハグするのはお約束なのか知りませんがこれで〆てました。
初日でやってなかったのは招待客関係者に遠慮してなんだろう(笑)。

ああ、もっと観たい。
違うキャストでも観たい。
期間が短すぎるよー(涙)。