フライヤーを見て出演者が気になり梅芸に行った時劇場内でずいぶん前にチケットを買っていました(フランケンシュタインの時だったかな)。
そして東京初日。主人公の父役である中嶋しゅうさんが急逝されました。
代役の斎藤歩さんは3日の稽古で台本覚えたというから役者さんってすごい。

ロビーには追悼のお花が飾られていました。

出演者はたったの5人。
登場人物は両親・姉弟・母の妹という家族の物語です。

あらすじを読んで想像していたのと少し違いました。
脚本の力より役者の力の方が大きく感じた。
決して面白くなかったわけではないのですが、終盤無理やり収束した印象。
後味は悪くないが悪くないだけに少し物足りない。
同じこじらせ家族ものでも昨年観た「8月の家族たち」がものすごいインパクトあって面白かっただけにね。

ただ、役者陣はさすがでした。
とはいえ、いちばん印象に残ったのはベテラン勢に囲まれた唯一の若手中村蒼くんで存在感が光っていました。
というか、寺島さんもこの中では若手だよねと思ったのはベテラン女優のお二人がすごかったから。
麻実さんもだけど、生で初めて観る佐藤オリエさんが舞台を支配していてすごかった。
寺島さんが脚本を読んで「これは私の物語だ」と思ったというインタビューを読みましたが本当にアテ書きのような役だなと思った。

しかし、この舞台なぜ16時開演だったんだろう(笑)。
終わったの18時半すぎで普通のソワレだったら1幕中か幕間くらいですね。