藤岡正明さんの15周年ライブに行ってきました。

大阪でもあると知った時、行きたいなと思っていたもののぼんやりしていたら完売していた(笑)。
しばらくして昼公演が追加になったのでそこに申し込みました。
場所は、「Soap opera classics梅田」..というライブハウス。
アメリカ村から最近移転したということで新しくて綺麗でした。
アメ村の時は1度だけ花代ちゃんのライブで行ったことがありますが、ロビーも広くなっていた。
ただし、ほんまにここ梅田?というくらい遠かったけど(笑)。

2部構成で1部はCaseM(ミュージカルナンバー)、2部はCaseF(藤岡くんオリジナルナンバー)でした。

1部のセトリは以下の通り。

○Why God,Why? (ミスサイゴン)

○カフェソング (レミゼラブル)

○Bring him home (レミゼラブル)

○This is the moment (ジキル&ハイド)

○生き延びたけりゃ (ミスサイゴン)

○サラへ (ダンスオブヴァンパイア)

○Barrett's song (タイタニック)

○One song glory (RENT)

○君の瞳に恋してる (ジャージーボーイズ)

未見で知らない曲はタイタニックの曲のみ。
「Why God,Why?」「カフェソング」「Bring him home」と初っ端からお腹いっぱいなセトリ。
前2曲は持ち役だというのもあるけれど、「Bring him home」も芝居しながらの歌で聴きほれた。
やっぱりクリス観たかったなあと痛烈に感じました。
トゥイの曲はこういったライブでフルで歌える曲がないんで、亡霊とかいやでしょう?とか言ってましたがそりゃクリスの曲が聴きたいよ(笑)!
マリウスは観ています。
再びカフェソング聴けたのは嬉しかったですがもう本編で聴けることはないんだろうなとちょっと寂しい。
バルジャンはもっと回ってくる可能性ないだろうなと思うとこれもまた・・・。

バルジャンから既にそうだったのですが持ち役以外の「やってみたい(やってみたかった)役」コーナーということで、
まずは「This is the moment」
本気で狙っているそう(笑)。
歌詞は英語詞でしたので前3曲に比べると歌声を堪能する感じ。
鹿賀さんバージョンは観ていないのでやはりこの曲は石丸さんの印象が強いな。

エンジニアはおじさんになってから演リたい役とのこと。
既にクリスとトゥイを演っているのであとは男性の役ではジョンとエンジニアを制覇したら、
「ミスター・ミスサイゴンだ!」とも。
その発想はなかった(笑)。
タムはできないけどねというおまけつきでw
ということでエンジニアの曲「生き延びたけりゃ」でしたが、持ち役以外でこれがいちばんはまっていました。
いちばん可能性ありそうというか観たい!
ではエンジニアの前に是非ジョンを!
「ブイドイ」聴きたい!

「サラへ」はいちばん意外な選曲。
TdVは観に行ってダンスも歌も楽しかったけれど、最後のオチにぽかんとしたとのこと。
「1万5千円返せと一瞬思いましたね」ってwww
でも嫌いじゃないというのはものすごく何度も言ってました、その念押しがまたおかしかった(笑)。
楽屋挨拶に行ったある俳優さんが(本人の名誉のために男性とも女性とも言えませんとこれまたフォロー)、「私(僕)の役って意味あるの?」と思いながら演ってたと話したと暴露w
演っている方もそう思ってたのか(笑)。
でも嫌いじゃないらしい(念押し)。

「タイタニック」は本当にいいカンパニーだったとしみじみ話していました。
色々話し合いながらみんなで作り上げた作品だったということで観ておけばよかった。
いいカンパニーじゃなかったのはいったいどの作品なんだろう?と考えてしまったが(笑)。

「RENT」は急遽代役で入って稽古も4日とかで大変すぎたとのこと。
この経験が自分の成長につながったということでしたが、間にライブの予定も入れていて
その時のライブが本当にひどい出来で申し訳なかったというくらいだったそうです。
それくらいいっぱいいっぱいだったと。
「One song glory」は数年前のBWMLのBS放送で聴いたことがあったのですが、生で聴けて感動。
これも本編を観てみたかったな。

最後は「君の瞳に恋している」。
「ジャージーボーイズ」が読売演劇大賞の作品賞となり、こういった作品に携われたことが幸せだと語っていました。
「ジャージーボーイズ」は本当に楽しくて良い作品だったのですが、藤岡くんの歌は思った程は堪能できなかったので(芝居は堪能しましたが)
がっつりここで聴けたのは嬉しかった。

とにかく1曲1曲がもう耳福過ぎて幸せで休憩中もぼーっとしてた(笑)。

2部はオリジナルナンバーばかりということだったのでデビュー曲の「交差点」しか曲知らないし大丈夫かなと思っていましたがこれまた楽しかった。
藤岡くんがクラシカルな衣装からカジュアルな衣装にお着替えしていましたが、バンドメンバーの方々も衣装チェンジ(笑)。
そして最初の曲から「みんな立ってください」と藤岡くんのリクエストより素直に立ち上がる観客たち。
年齢層高め(若い男の子とかもちらほらいたけれど)で、ガンガン立って盛り上がるタイプではないため藤岡先生自ら
「立ってください」「座ってください」と指導してくださるのでライトにも優しくて大丈夫(笑)。
ピアノのふーみんさんからはどこでどのように手拍子入れるかというのも指示してくれるのであーんしんw

1部はミュージカル俳優の顔、2部ではミュージシャンの顔を見せてくれて1粒で2度美味しい。
全然知らない曲ながら非常にポップで聴きやすくてとても楽しかったです。
そして本当に音楽が大好きなんだなということがものすごく伝わってくる、笑顔全開なのが少年のようで可愛かった。
音符が弾んでいるのがすごくわかったもの。

印象に残ったのは「Rewind」と「朝靄」かな。
「Rewind」は若い時はこんなことばかり悶々と考えてました、今なら「次行けばいいのに」と言えるのにと(笑)。
そんなピュアな気持ちを思い出させてくれる曲ですということで本当になんだかキュンキュンする歌でした。
「朝靄」はアンコール前ラスト曲で柔らかい歌声が素敵な曲でした。

そしてこの曲から始まったという「最後の夜」。
ASAYANを毎週観ていた私にとっては非常に思い入れのある曲。
冒頭で15年経ってまるくなりましたとご本人述べていましたがほんまやと思いながら聴いていました(笑)。
この頃は本当にとがっていたもの。
色んな人につっかかっていて喧嘩して、つっかからずなついていたのって堂珍くんくらいだったような(笑)。
部屋を整理していたら昔の資料が出てきて若い頃は笑顔がうまくできなかったなとも語ってました。
あれだけとんがっていたら生きるの大変そうと思っていましたが、レミゼに出ると知った時はびっくりしたなとか。
曲を聴いているというより昔のASAYANのことを思い出していて脳内で映像が流れていた(笑)。

あっそうだそうだ。
「立ってください」「座ってください」の他に「歌ってください」もありました。
「Wonderland」という曲だったかな、あるフレーズを藤岡くんが歌ったら続いて歌ってというのですが、
一体なんと言っているのかわからん。
しばらくしてやっと「One day 4PM」と言っているのがわかった(笑)。
色々音程変えたりして(ボイトレのよう)一緒に続けて歌うのはとても楽しかった。
「声が小さい」と藤岡先生厳しかったけれど(笑)。

レコーディングしていたのにお蔵入りとなったCDの話を最後に。
その時本当に自分が歌っている資格があるのかどうなのかと悩んだそうです。
だからこの1年半ミュージカルコンサートで歌うことがあってもオリジナルを歌うことはなかったと。
しかし、こうやって自分の歌声を聴くために時間を割き足を運んでくださるお客様の顔を見てああ歌っていて良かったと感じたと自信を取り戻したそうです。
その時の表情が本当に幸せそうで泣けてきた。
まるくなったといってもとんがっていた時代と基本は変わってないのかもしれないなとも感じました。
ただ純粋に音楽が好きなのにね。

だからアンコールの「交差点」がものすごく心に沁みました。

個人的には藤岡くんは私の中でいちばん歌がうまくてその歌声が好みなミュージカル俳優です。
2時間半歌のシャワーを浴びて非常に幸せでした。
またあったら行きたいなあ。
次が東京だけであっても遠征してでも行きたくなるようなライブでした。
バンドメンバーも本当に温かくてお兄ちゃんたちがやんちゃな弟(藤岡くん)を見守りそれでいて敬意を持っているという雰囲気でした。
そして耳福すぎて今他の歌が聴きたくないくらい(笑)。

おまけ。
仲良くしていただいているブロガーさんと初めてご挨拶できたのですが、
地元が一緒でびっくりした(笑)。
私の地元とってもマイナーなんでなかなかリアルでも同じ地元の人会ったことないんですよ。
オンラインで知り合った中では初めてかもしれません、世間は狭い(笑)。