先週はイベントだったのでこれが観劇初めとなります、「ミス・サイゴン」。
今回は1回のみの観劇で、スケジュールと自分が観たいキャストを考えてこの回となりました。
小野田クリスとスハキム目当てだったんですけど2人とも良かった。
スハちゃんは期待していたとおり、小野田くんは思った以上に。
小野田くんはアリスの猫でしか観たことがなかったのですが、その時よりずっと良かった。
透明感ある歌声が素敵だったし、「Sun and Moon」であんなにキュンとなったことはないくらい。
だからこそラストが切なすぎる。
そして回想シーンで、どうなるのかわかっているのにドキドキしながらすれ違う様を観て胸が痛くなった。
クリスが病んでしまうのもわかるという説得力があった。
初見ではクリスってなんてひどいと思ったのだが、観る度にそう思えなくなってしまう。
スハキムは登場した時は本当に田舎から出てきた生娘そのものだったのが、恋をして少女から大人へ、そして母となるという経緯を非常に丁寧に演じているのが印象的。
玲奈ちゃんや聖子ちゃんは最初からわかりやすく強かったように思うのですが、スハちゃんは強さを抱えながらも徐徐に見えてくる感じ。
そして透明感のある歌声が小野田クリスの歌声とよく合っていました。
ここはもう少し歌い上げてほしいな(玲奈キムの歌声が脳内で再生されたところも多々)というところもあったのですが、メリハリのあるところも良かった。
いちばん印象に残っているのがラストシーン。
最後にキムがタムを手放したところから号泣していたんですけど、あの決断をしたのがどこからなのか?
なんとなくこれはキム役者によって違うのかなとも思ったり、その年の演出によっても違うのかな。
そして、最後の最後でエレンがタムを抱擁しているのがとても印象的でした。
これは今回からでしょうか?
エレンがタムを引き取るということを自分の意志で選択したということに救いを感じたシーンでした。
そしてこの決断をしたのもいつからなんだろうか?とも考えてしまうシーンでした(キムが自死を選ぶとは考えてなかったとはいえ)。
他キャストについて。
エンジニアは何度も観るのなら3人とも観てみたかったのですが、1回だけだったので駒田さん一択でした。
駒田さんが好きなの(笑)!
歌とダンスと演技のバランスがやはりいちばん。
市村さんのような圧倒的なオーラは確かに敵わないけれども、悲哀のある狂言回しぶりがさすがだなと思いました。
ジョンは理生さん。
これも1回だけだったので理生さん一択で。
少し調子悪い?と思うところもあれどもええ声。
そして前回書いた通り他の登場人物との絡みは好きなんですけど、
ブイドイは岡さんが好きだったなあと思いながら観ていました。
トゥイは神田さんも観たいなとは思ったのですが、藤岡くんがより観たかったので。
本当にトゥイがいちばん可哀想というのは変わらない感想。
でもやっぱりクリスで観たかったなとも。
エレンとジジはこだわりなかったのですが、
今回は知念エレンと中野ジジ。
知念ちゃんは前回キムで観たので多少頭の中が混乱(笑)!
キムを演じたからこそクリスへの愛情とキムへの複雑な想いがより感じられて切なかった。
中野ジジは動きが誰よりも大きくてアンサンブルに埋もれてなくて存在感がありました。
なんというかすごくアメリカンだった(笑)。
アメリカンドリームでのオープンカーのジジを見ると「幸せになってほしいな」と思うのであります。
アンサンブルはよくわかってないのですが、四季ファンとしては准くんやたかしさんはすぐわかりました(笑)。
割と目立つポジションであったというのもあるけれど。
翌日が千秋楽ということでこの回で楽のキャストもいたのですが特に挨拶なし。
駒田さんが代表して挨拶していました。
そして2年連続大阪で年を越しました、とのこと。
気づいていましたよ!
だって私も2年連続観劇初め駒田さんだったから(笑)。
これから東京に帰るけれど雪の為明日も大阪で見かけたら指差してやってくださいということですが帰れたのかな。