先週末金曜日から日曜日まで東京に行ってました。
色々観たいものが重なったので金曜日は休みを取って予定詰め込んだ(笑)。
行きの新幹線の中で彼のお方の四季復帰が正式に発表されたことを知った話についてはまた後日(書くかどうかは不明)。
ちょうど名古屋だったんだよ、降りたかったわ(笑)。

まず金曜日マチネは開幕したばかりの「ノートルダムの鐘」。
主役のカジモドは海宝くんと達郎くんの交互登板ですが、私が観たのは海宝くんの方。
良く考えたら海宝くんを四季で観るのは初めてだった。

ディズニーアニメは未見、初見でほぼ何の予備知識もない状態でした(曲は知っているけれど)。
まず思ったのはいい意味で四季らしくなく、ディズニーらしくない。
帝劇の演目を観ている感覚でした。
出演者にレミゼ出演メンバーが多いというのもあるけれど、それ以上に話の進め方がレミゼぽかった。
それだけに音響の悪さが気になった。
私は1階席だったのですがまだましだったのかな、それでも悪いと感じました。
特に「Hellfire」はマイクがキーンとしていた。
芝さんの歌声が聞こえない。
クワイヤの歌声がもっと活かされたらもっと良いのに。
「Out There」は訳詞が聴き慣れなくて違和感。
そのうち慣れるかな。

1幕は意外に淡々としているように感じましたが、2幕の畳み込むような展開に目が離せなかった。
悪役の死があっけないのはディズニーっぽいのだが、完全な勧善懲悪ではないのが肝なのかと思う。
フロローは全くの悪ではないし、カジモドも全くの善ではない。そのあたりウィキッドに似てる。
ラストシーンの演出は意外にもストレートに描いててわかりやすくディズニーっぽいなと感じました。

キャストについて簡単に感想。

海宝くんが全く海宝くんに見えずカジモドにしか見えないのがすごかった。
オープニングとラストでの素顔とのギャップがまたすごかった。
最後の高音が裏返ってしまったのもカジモドだもんなと思えてしまう(笑)。
達郎くんのカジモドがどんな風なのか気になる。

美南ちゃんアイーダやろう!絶対似合う!
・・・って思ったのは「アイーダ」を彷彿するシーンがあったからかも(笑)。
いちばんキャラクターができあがっていたのがエスメラルダだったように感じました。
この話の中で登場人物皆の人生を狂わせる存在、つまりは魅力がないと成り立たない役だと思うのですが
華やかで魅せられました。

フロローは悪役の筈なのに芝さんのフロローは悪役には見えなかった。
非常に人間味があり惑わされるのも仕方ないと思わせる。
ある意味芝さんは芝さんなのだが(笑)、ユダ以上にはまり役だと思いました。
いちばん別キャストが観たいと思ったのはこの役。
野中さんのフロローがどのような人物造形なのかとても気になる。

阿部さんのうさんくささも見どころあったし、清水さんは初見だったのですが背が高くて普通にかっこいい。
あまり訛りもわからなかった。
なんといってもアンサンブルが大活躍ですね。
石像になったり、街の人になったり、語り部となったり。

席によって見え方が全然違いそう。
前方席でも段差があるところで、下手でもセンター寄りだったので比較的良く見えたかもしれません。
ただ、下手のクワイヤがほとんど見えなかったくらい。
最前列だと首が痛くなりそうです。

マチソワはきついな、この演目。魂奪われる。
でもまた観たい、多分まだ消化できてないので。