エーヤンエーヤンエリザベート♪
そんなわけで東宝版は4年ぶりにエリザベート(前回は石丸さん目当て)を観劇。
チケット争奪戦に出遅れて(9月の予定がわからなかったので動けなかった)今回は観られないかと思っていましたが、お友達が行けなくなったということで譲っていただいたので行くことができました。
そして自分が思った以上に楽しめました。
そのいちばんの要因としては初めて「エリザベート」を観たということ。
今まではトート様メインで観ていて曲は好きだけど話自体は淡々としているなと感じていたのですが、今回初めて「エリザベート」の物語を追体験したように感じます。
そう、花總さんのシシィが想像していた以上にレジェンドだった。
壮絶に歌がうまいというのではないのですが、それを差し引いても佇まいや演技がエリザベートという説得力があった。
少女から大人への時の流れが丁寧に演じていてとても自然、そして何よりも説得力があったのはロイヤル感か。
一幕最後で扇を持って横向いて佇んでいる姿にはソクソクっときました。
エリザベートがそこにいた。
だからこそのレジェンドなんでしょうね。
そして井上トート。
成河ルキーニが異端だと聞いていましたが、井上トートの方がよっぽどおかしくてたまらなかったのだが(笑)。
なんだろう、どういう風にくるのかわからないおかしさ。
ある意味成河さんは今まで観た舞台を思い起こしながら観ると割と想定内だったんですが、井上くんはほんまにわからんかった(笑)。
そして妙に人間味がある。
花總シシィはある意味俗世間から逸脱しているものがあったのが、逆に井上トートは俗っぽい。
どっちが人間かわからんがな(笑)。
「あなたとは踊らない」と言われてしゅんとなるトート様が可愛かったということを強調したい。
そして、新演出観るの初めてだったのですが最初の登場シーンって前からあんなんでしたっけ?
笑っていいのかどうか困った(言いたい放題やなw)
ベルばらの「唐突にペガサス」並みに笑いをこらえるのに必死だった。
もちろん歌は本当に聴きごたえありました。
ソロもだけど、特にシシィとのぶつかりあい(「私が踊る時」とか)が非常に見ごたえ聴きごたえあった。
歌と言えば万里生くんのフランツは本当に安定感あって耳福。
フランツにしたら若いのではないかと思ったのですが二幕の老け役も違和感なく。
香寿ソフィの歌声も本当に素晴らしくて満足。
ゾフィ様はゾフィ様で色んなものとたたかっていたんだなという悲哀が感じられました。
ゾフィの立ち位置は宝塚版より断然東宝版がいいと思います(宝塚版だとソロもないし、いつの間にか死んでいるし)。
成河ルキーニは想定内と書きましたが、異端ぶりが面白い味付けとなっていたと思います。
ルキーニが舞台を操り、そしてトートのしもべではなくトートをも操っていたように見えた。
そしてビジュアル大事だよねと思った、シシィと古川ルドルフ(笑)。
普段あまり舞台を観ていてビジュアル重視していなかったのですが、今回すごく感じた。
それだからこそ話にすんなり入り込めたと思います。
ルドルフの方からトートにキスするのも新演出からなんでしょうか?
これはこれで最後の砦でもあるママにも見捨てられたというルドルフの絶望を表現しているのかな。
さて、今回井上くんが大阪楽だったようです。
知らずに来た(笑)。
なので井上くんからの挨拶があったのですが舌好調だった(笑)。
最初に成河さんに「先に東京に帰ってしまう井上さんです」と紹介されて「やりにくいよ」と登場。
「でもみんなもあと2日だからおんなじだ」とのたまう(笑)。
この日のマチネが今公演100回目、このソワレが101回目、去年からだと自分も100回目くらいだからなんかおめでとうとか垂れ幕があるかと思ったらないとぶつぶつ。
旧演出からだと12??回(細かい数字覚えてない)で、と話しているところで「旧演出からだと何回でてらっしゃるのですか?」と茶々入れる成河さんに「おめえがいちばん少ないだろう?」とつっこみ(笑)。
で、「エリザベートが生まれた地大阪でやれて幸せだ」というようなことをいって舞台上にいる人たち観客みんなをきょとんとさせる。
花總さんにも同意を求めるが、花總さんもきょとん。
全員心の中で「宝塚は大阪とちゃうーー」とつっこんでいた(笑)。
そしてみんなの反応に気づいた井上くん、「宝塚は兵庫?関西だからどっちでもいい」と暴言(笑)。
とにかくよどみないマシンガントークに「まくしたててすごい、怖い」という成河さんと「芳雄君についていけない」という花總さん。
何気にずっとアルカイックスマイルを崩さない万里生皇帝陛下もつぼでしたw
カテコは3回くらい?
最後で観客に手を振ってからお互いに手を振りあうシシィとトート様可愛い♪
DVDどうしようかなあ(結局予約しないで帰ってきた)。