「ジキルとハイド」石丸さんバージョン再演です。
前回観たのは4年前でした。
そんなに時間が経っていることにびっくり。

とにかく圧巻の舞台でした。
正直、ストーリーはつっこみどころ満載(笑)、ラストが尻切れでカタルシスが感じられないという欠点はありますが、なんといっても演者の力が大きい。
あとはテンポの良い演出かな。

石丸さんは4年前に観た時も驚愕しましたが、今回更に凄味が増していました。
ハイドの時心底楽しそう(笑)。
この4年の間に浅野支店長を演じた影響もあるんでしょうか。
ジキル=善、ハイド=悪という単純な図式ではないのは4年前と変わらない。
実はジキルの方が複雑怪奇でハイドの方は単純明快という気がする。
エマに抱かれて最期を遂げたのはジキルだったのか、ハイドだったのか。
前回はジキルだったように感じたのですが今回ハイドだったのかもと思えた。

両ヒロイン。
前回は観ている時は濱田さんに圧倒されたのですが、意外に観終わった後は玲奈ちゃんの方が印象に残りました。
そして今回はどちらも印象に残りました。
石丸さん含めた3人のバランスが更に良くなったと思います。
濱田ルーシーは最初に登場する「連れてきて」のナンバーから圧倒されました。
あれだけ歌える人って他に今私思いつかない。
前回より純な部分を強く感じました。
だからこそハイドは惹かれたのか。
ただ、最後に血糊ぶわーっはそんなに近い席でもなかったけれど、段取りがとても丸見えだった(笑)。

玲奈ちゃんはなんだか力強くなったなという印象。
ふわふわしたお嬢様ではない、凛としたものをより強く感じました。
それはラストシーンでより一層。
彼女はずっと色んなものとたたかってきたんだなというのがよくわかる。
ジキル(ハイド?)は最期に救われたのかな。
歌は地声の部分が増えたような気がしたんですけど気のせいでしょうか?
やはり裏声だと苦しそうなので。

禅さんは可愛いなあ(ただの禅さん好き)。
前回の圭吾さんとはまた違った軽やかさがあり、舞台をしっかり締めるところは締めていたのが印象的。
本当に癒される。
だからこそ、こんなにいい友達がいるのに、優しい婚約者がいるのにどうしてそうなるの?とジキルに色々思うところあり。

エマパパはこんなに歌うパートあったっけ?と思いました(爆)。
今井さんの美声はさすがでした。
とにかくこの舞台アンサンブル含めて歌に関してはノーストレス。
非常に満足です。

あとは畠中さんの小物ぶりがひそかにつぼでした(笑)。

しかし、なんだか四季劇場がもう1つ増えたかのように感じるのは私の気のせいでしょうか(元四季多いねw)。