久しぶりの地元(在来線で行けるところは地元)で観る四季。
そして関西では久しぶりにはしごキャンペーン(王子とこじき・CFY・ACLまたはCFY2回とACL)をやっていてプレゼントをもらいました。
卓上カレンダーで嬉しい。

そんなわけでコーラスライン。
昨秋に自由劇場で観ているのでいいかなと思っていたのですがやはりせっかくの地元なので。
今回のお目当ては田邊さんのザックでした。
評判通り非常に良かった。
ザックの心情を丁寧に演じてらっしゃったと思います。
特にぐっときたのがポールの独白後、そっと彼の方に手を掛けるシーン。
この時初めてザックの少年時代はどうだったんだろうという考えが浮かびました。
キャシーとの過去は描かれているけれどそれより以前についてのことを思いはせることが今までなかった。
これは、私が昔田邊ポールを観たことがあるからかもしれませんが、2人の後ろ姿だけでそう感じたのが自分でも意外でした。
なぜザックは彼らに対してあのように自らについて語らせたのか、色々想像できるなと感じました。

さてここから辛口になっちゃうかな。
これは前回の自由劇場で観た時も含めてなのですが。
昔観た時よりもすごく観やすくなっていて綺麗に纏まっていたと思います。
ただ、その「観やすくなった」というのは褒め言葉ではなくてガツンとくるものがないという意味です。
もう1回観るのがしんどい、というのがなくなっていた(だから10年くらい観てなかったんだけど)。
「役が欲しい」というガツガツしたものが足りない。
特に女優陣が物足りないと感じました。
今日観ていて満足だったのは三平ちゃんだけです。

あとは恒ちゃんかな。
三平ちゃんも自由劇場の時の方が弾けていたような気がしますが、やはりいい。
シーラはキャラクター作りやすいから得している部分もあるけれど、結果発表された後ボビーとそっと手をつなぎ離すところがぐっときた。
そして全体的にユニゾンは綺麗なんだけどソロが・・・これも三平ちゃん以外の女優陣。
ダンスは申し分ないんですけどね。
そしてディアナは難しい役だなと改めて思った。

男性陣はそれぞれ個性あって良い人が多かったです。
塚田グレッグはますます気持ち悪くなっていたし(笑)、今回初見の沖田マイクも良かった。
この前も観ている丹下さんや川口さん、洋くんは安定していて良い。

なんだかんだ書いていますが、最後の「ONE」ではやはりぐっとくるものがあります。
踊り続ける人もいれば離れる人もいる、ただこの瞬間だけはみんな輝いてるんだと思いながら。

あと、不思議なのはなぜ京都劇場では始まる前に静まり返るのが異常に早いのでしょう(笑)。
普通まだ音楽が鳴っていなかったらざわざわしているものなのですが、しーんと静まるのがすごく早いんです。
京都の七不思議(笑)?