「RENT」の作者ジョナサン・ラーソンの自伝的ロックミュージカル。
初日観てきましたよー。

2チーム制で両チーム観たかったけれど色々都合つかなくて本命のみ。

キャスト(敬称略)

ジョン:一和洋輔
スーザン:島田彩
マイケル:岡田亮輔

という3人のみ。
しかももともとはジョン(ジョナサン)のモノローグだったのを3人芝居にしたそうで、とにかくジョンの台詞量の比率が半端ではない。
8割方いっちーが喋りまくり、歌いまくりです。
ト書きの部分まで喋っているから喋りまくりという印象非常に強し。
そして舞台に出ている時間は1時間50分中1時間49分30秒(Wキャストの神田さんブログより)ということで 出ずっぱり。

堪能した!!

余は満足じゃ!←誰やねん。

作品としては色んな意味で荒削り、若書きだと感じました。
それ故にこの作品に3人が命を吹き込んで瑞々しい魅力を引き出していたように思います。
RENTを先に観ているからこそ分かる部分も多々。
この作品が原点なんだろうな。
そしてこの作品のラストは希望のあるものだったけれども、その後のジョンがどうなったか知っているだけに切ない。

音楽はジョナサン節だなって(笑)。これもまたある意味原点なのかもしれない。
メロディラインが非常に美しかったです。
ハーモニーも綺麗、本当に聴きごたえがありました。

で、いっちーです。
30を前にして成功しなければショービジネスの世界から身を引こうとするジョンと、30を前に京都に帰ろうとしていた彼とが前半は重なって観ていました。
緊張していたからか、ものすごく体当たり感があった。
しかし、後半に入るとジョンが下りてきていました。
ジョンとして感情移入しながら観ていた。
いつしかずっと涙ボロボロこぼしながら観ていました。
最後の方は何に泣いているかわからんくらいになっていたけれど(笑)。
彼を初めて観た時、メルヒを観た時を思い出しました。
彼の芝居やはりすごく好きです。
感無量でした、いい役に巡り会えましたね。

現実と重なって見えるという面においてはまだまだ荒削りなのかもしれないが伝わるものがあった。
熱量をすごく感じました。


テーマ曲である「30/90」がキャッチーでもう一度聴きたいな、ライブでやってくれないかな。

いちばんぐっときてずっと泣きっぱなしだったのが「Why」。

「See Her Smile」も彼の声質にあっていて素敵だった、ロックなのもよかったけれど

バラードが良かったです。

「Sugar」はコミカルで可愛かった♪


岡田くんと島田さんは本役のマイケルとスーザン以外色んな役をコミカルにころころ変えて演じていて楽しかったです。
岡田くんはフィエロで、島田さんはいっちーも出演していた若草物語で観ています。
岡田くんがまたかっこよくていい役なんだー本当に素敵。
いちばん泣けたのがジョンとマイケルの友情だなあ。
そうかと思ったら店員さんとか色んなところで笑わせてくれるし(笑)。
島田さんはキュートで本当に色んな役を演じ分けていて器用。
いちばんおかしかったのはマイケルの会社の同僚役(笑)。
劇中劇の歌声は圧倒的で素晴らしかったです。
本役のスーザンは本当は二人ともお互い愛しているのにすれ違いになってしまう過程を丁寧に演じていて切なかったですね。
2人がしっかり支えているいいチームでした。

うん、とにかくいっちーの魅力が余すことなく引き出されている作品であったと思います。
本当にチャーミングだったしね。
歌声をたっぷり聴けたのも満足、ええ声ー。

そして色んなこと(チックチックチックチックと感じていたことなど)を思い起こさせてくれる作品でした。

もう1回観たかったなあ。