日曜日は「若草物語」を観に行きました。
この演目が発表された時に、知寿さんと花代ちゃんがダブルキャストと知り、いいなあ、観に行きたいなあ。でも東京だけだしなあ、と思っていました。
しかし、しばらくして突然一和さんIN。

行きます(笑)。

レミゼで怪我人が出たことによる玉突きキャスティングの影響でいっちーに代役がまわってきたからなのですが、元々ScoreProduceものが気になっていたのもあったので即決。
しかもちょうど土曜日のナイトミュージアムとあわせられる日程というのも都合が良かった。
ちなみにチケットは一和さんから買いましたよ(BWMLもですけど)。

場所は日暮里のd倉庫。
日暮里自体行くのは初めてでした。
住宅街の中にある本当に倉庫のような劇場。
こじんまりとしていて舞台がめっちゃ近くて見やすい劇場でした。

花代ちゃんも観たかったけれど、知寿さんの方がより観たかったので知寿さんのいるRoseチームを観劇。
でもやはり別チームも観たかったなあ。

「若草物語」は子供時代に読んでいますが、続編部分は知らないですし、忘れている部分も多かったので 新鮮な気持ちで観ることができました。

なんといっても4姉妹の魅力的なこと。
主役であるジョーの島田彩さんはパワフルな歌声も素晴らしかったですし、瑞々しい魅力にあふれていました。
奔放で自分の意志を貫きながらも、心底から家族に対する思いやりを持っている女の子を丁寧に演じていたのでジョーへ感情移入しながら観ることができました。

だからかもう本当にいっぱい泣いてくすりと笑って最後に温かい気持ちになれる素敵な舞台でした。
くすりと笑わせるところがまたとても私の好みな笑い。
藤倉さんの演出は初めてでしたが、私の心の琴線に触れるという意味でとても良かった。
少女たちの心情を丁寧に綴り、そして少女から女性への成長を非常に丁寧に描いていたと思います。

特にエイミーの成長ぶりが非常に良かった。
エイミーを演じた小此木さんはデスノやアドルフで気になっていた方でしたが、
子供時代のわがままぶり(でも本当はジョーのことが大好き)から、恋をして成長した女性までをチャーミングに演じていたと思います。

好きなシーンは死が近づいているべスが「死は怖くない、でもジョーを残していくのはつらい」と語るシーン。
ここ、今書いているだけで涙腺が・・・。
あとはベスが亡くなった後、ベスの死という現実に耐えられなくなり屋根裏部屋に逃げ込むジョーとマーチ夫人。
娘たちの前では凛としているお母さんが初めてジョーに弱さを見せるシーンが本当にここも書いているだけで涙止まらない。
このシーンは知寿さんが絶品でした。

ここだけでも来て良かったなと思ったくらい。
母性あふれる知寿さんの演技を見るとドナをまた観たいなあって思ってしまうんですけどね。
Slippingのシーンで泣けるドナは知寿さんだけだった。

劇中劇も可愛かったなあ。

いっちーは悪党役を演じていましたが、これがまた可愛い悪党役で(笑)。
可愛かったといえばラブシーンがまた可愛い。
ベア教授とジョーのキスシーンはあれ、本当に少女漫画だな。
メグとブリック先生のラブラブぶりも可愛かったけれど。

というわけでブリック先生役のいっちー感想。

ブリック先生は突然(笑)メグと恋におちちゃう可愛らしい役です。
ただ、元々キャスティングされていなかったからかどうかですが、彼の持ち味があまり活かされていなかったように感じます。
演技は悪くはなかったんです。役はしっかりこなしていたと思います。
ただそれ以上のものが感じられなかったのが少し物足りない。
役的にもローリーやベア教授(ローリーの大塚さんやベア教授の菊地さんはそれぞれ魅力的だった)のように味付けしにくい役ではあったかと思いますが、いっちーならではのものがもう少し欲しかったかな。
しかし、すこーんと抜ける歌声は艶もあってたまらなく良かった。
地声でここまで出ると聴いていて気持ちがいい。
ああ、やっぱり歌声好きだなあと再認識しました。
ペッパーではほとんど歌聴けなかったもの。

ご本人がブログでも書いていたように四季ではやっていたことがダメと言われ、ダメと言われていたことをやるようにということだったのでそのあたりの迷いは少し感じました。
これからの頑張りに期待したいと思います。

やればできる人だもの!

ふと思ったのは白木さんとの絡みがほとんどなかった。
アースラおばさんとウミヘビちゃん(白木さんのアースラおばさんは観てないけれどw)。

上演時間は休憩入れて2時間半ほど。
座布団はあったけれどお尻が痛くなりました(笑)。
それでも見応えは非常にありました。今年観たミュージカルでいちばん好きかもしれない。

ちなみに客席に理生さんがいらっしゃいました。濃いのですぐわかった(笑)。