「サンセット大通り」観てきました。
映画も未見、まったくの初見です。
初演の時も気にはなっていましたが結局観る機会を逃しました。
そして今回観ようと思ったのは濱田さんとかっきーが出るからというのが決め手。
というわけで濱田さんかっきーチームを選択。
大千秋楽は激戦だろう(濱田さんのお誕生日でもあるし)とあえて前日ソワレを選びましたが、後からアフタートークショーが決まってラッキー♪
2チーム×2公演の4公演しかないためこの日がこのチームの大阪初日公演でありました(笑)。
場所はシアターBRAVA!旧MBS劇場です。
退団後濱田さんがこの劇場に立つのは初めての筈です。
大阪初演アイーダで衝撃を覚え、何度も何度も彼女のアイーダをこの劇場へ観に行った私にとっては非常に感慨深いものがありました。
では本編感想。
前述通り、あらすじ知らずに行ったので最初のシーンがこうつながるのか!と新鮮な気持ちで観られたのが良かったです。
正直、一幕では濱田さんが退団後いちばんのはまり役だと言われているのが疑問でした。
もちろん歌は抜群にうまいし、役にはまっていることははまっていたけれどどちらかというと翻弄されるかっきーのジョーの方が印象強い。
しかし、二幕に入ってから彼女の世界に惹きこまれてラストシーンでキタ!
確かにこれは(退団後)いちばんのはまり役だ!
何かが下りてきている、これこそ濱田めぐみ!と思いましたね。
濱田さんの唯一無二の魅力ってもちろん抜群の歌のうまさだけれど、役が彼女に下りてくる、憑依している様が尋常じゃないところだと思うんですよね。
あのラストシーンにはそれがあった、あそこだけでももう一回観たいし、もう一回聴きたい。
それでも(退団後)とかっこ付きなのはやはりいちばんはアイーダと思うからなんですけどね(余談です)。
かっきーの役は良く考えたら(良く考えなくても)酷い男なんだけど、女を引き寄せるなんともいえない魅力がありました。
非常に底が浅い人間なだけにこれがなかったら話に説得力がないのでそこが良かった。
そして彼は全くノーマを見ていないんですよね、自分のことしかない。
そこが濱田ノーマと合っていたように思います。
安蘭さんと平方くんの方を観ていないから二人がどういった役作りをしていたのかはわからないんですが、おそらくシャッフルしたら合わないんだろうな、この組み合わせで正解だったんだろうなと思いました。
すこーんと抜ける歌声はあいかわらず聴いていて気持ちいいです。
もう一度聴きたいのがニアタマのテーマ曲。
そう、音楽と言えばなんといってもALWの曲は頭に残ります。リフレインが多いのもALWならでは。
あまりCD欲しいなと思わない私もこの「サンセット」のCDは欲しいなと思うくらい。
LNDで観た時も思ったことですが、ALWの曲は濱田さんの音域にはあまりあっていないように私は感じます。
それをうまさでねじ伏せた感じ(笑)。
非常に狂気に満ちた世界でALWの曲想とマッチしていて面白かったです。
そしてなんといってもこの舞台で一番良かったのは綜馬さんでした。
彼が舞台を締めていた。
ラストシーンで思ったのはいちばん狂っていたのは誰かというと綜馬さん演ずるマックスではないかと。
ラストにおいてジョーの存在は限りなく希薄になり、これは最初からノーマとマックスの愛と狂気の物語だったんだという印象をうけました。
いや、ノーマが狂ったのもマックスの彼女に対する狂気を帯びた執着からではないかと思う。
キャストが変わったらまた違った印象になるように思うけれどこの3人だとそのように私は感じた。
そうそう、石井亜早実ちゃんはすぐわかりましたよ。
ちっこくていちばん足がっていてキレキレ。可愛かったです。
彼女のジョシーパイが大好きだっただけに頑張ってほしいなって思いました。
アフタートーク感想。
一言でいうと濱田さん天然。かっきーラフ。綜馬さん飄々。翻弄される水田くん。
結果グダグダ(笑)。
30分くらいあったかな、楽しかったです。
司会は綜馬さんでしたが、時々かっきーが司会的になっていたり話脱線したりで大変だった(笑)。
元々の台本では「狂気と緊張、創作の魔法を感じる瞬間とは?」がテーマだったようですが、そこまでたどり着くのに大変。
雑談ぶったぎって無理やりもってく綜馬さんでありました(笑)。
印象的だったのは稽古ではあくまでも外枠はできあがっているが何かが足りていない、本番になってやっと何かが下りてくるという濱田さん。
実に濱田さんらしい答えだと感じました。
あと、印象に残っていることつらつらと(順番はバラバラです。覚えてないw)。
アーティ役の水田航生くんは初見のためダンサーだと知りませんでした。
濱田さんもストプレの人だと思っていたみたい。
じゃあダンス披露してと無茶ぶりされて結構色々踊らされていました(笑)。
「隣(城ホール)のへいせいじゃんぷ(検索避けw)に負けてません」とつっこむカッキーが面白かった。
そうなんですよ、城ホールではへいせいじゃんぷのコンサートがあったみたいで環状線混んでいて、駅下りた後も人多くてダフ屋も多くて(爆)劇場にたどり着くまでは大変だったんですよ。
「ジャニーズのファンの方いらっしゃったらすみません」とその後謝ってましたが(笑)。
その前に「うちらはちゃらららーらららちゃっちゃだよね?」とACL口ずさむ濱田さん。
四季はジャズコン必須なのね(笑)。元四季3人うなずく。
それが伏線だったのか、水田くんが踊った後「かっきーも踊りなさいよ」と無茶ぶり濱田さん。
かっきーはACLのジャズこんちょこっとやって最後にうぉーとシンバポーズ。
1回だけやってなくてもシンバはシンバ。
水田くんは地元だそうで「それだったらジョーやないかーいと関西弁で言えば良かったのに」ともかっきーつっこんでた。
かっきーの関西弁下手やった(ばっさり)。
明日やればいいのにとみんなに言われ「さすがにできませんよ」と困ってた水田くん。
NY帰りで時差ボケだったかっきー。
濱田さんが「いつもは彫り深いのに時差ボケだわ、飲みすぎだわで顔がのっぺり(つるん?)してた」というようなこと言ってたのがおかしい。
前日も飲みすぎたらしく通し稽古の集合時間が12時だったのに起きたのが11時半。
電話かかってきて「今行きます」。
蕎麦屋の出前かw!
去年は飲みすぎたーって歌ってたけど、去年じゃなくて昨日やろ?と水田くんは思いながら演っていたらしい(笑)。
どのへんか忘れたけれどトークに夢中になりすぎて濱田さんマイク使ってしゃべるのを忘れていて「姉さん、トークショー何回もやっているでしょう?」とかっきーにつっこまれていた。
「姉さん」とか「めぐさん」と呼んでいるんだね。
東京公演終わってから何してた?という話から「自分でも何していたのかわからない」「舞台観てたかな(アラジン観てはりましたね)。あとは資料読んだり曲聴いたり」と濱田さん。
その流れからかな、「私、生活感ないでしょう?」というのがおかしかった。
「ご飯作って洗濯してという普通の生活想像できないでしょう?」って確かに想像できないけれども自分でもそうなのか(笑)。
「でも犬を可愛がっているじゃないですか?犬の散歩はするでしょう?」とかっきー。
確かにTwitterではわんこちゃんネタ多し。
あと、これもTwitterでもつぶやいていたけど携帯を拾った話が地味に面白かった(笑)。
車に轢かれそうだからと拾ったものの昔のガラケーなら着信とか見ればわかっただろうがロック掛かってるしどうすればいいのかわからず20分くらい持ち主が現れないかずっと同じ場所で待っていたらしい。
その後、ホテルの人に警察に届けてくださいと託したが自分の名前と電話番号を聞かれて困ったとのこと。
何度も押し問答した結果、ルームナンバーを教えたことで解決したが、「それはめぐさんと連絡を取りたかったんだよ」「新手の手口だよ」とあおるみんな。
いや、ホテルの人もルームナンバーで連絡先わかるんだから最初からルームナンバーを聞けばよかったのにと思うわけで(笑)。
最後にそれぞれの意気込みを語って終了でした。
濱田さんはどうやって役を作っていいかわからないまま始まり、安蘭さんの作り上げた土台にのっからせてもらって感謝している。
Wキャストじゃなかったら持たなかったと思う。
それだけに安蘭さんとは違ったノーマを作らなくてはという思いが大きかった。
ただ、東京公演から時間があいたことによって自分の中で整理が少しできた。
いいものを皆さんにお届けしたいので良く休んで明日に備えたい、というようなことを語っていたかな。
「良く休んで」というくだりを聞いた時にはたしてかっきーはこの夜「良く休む」んだろうかと思ったりもした(笑)。