奇しくも2日連続茶屋町。
前日は梅芸メインホールで今回は地下のシアタードラマシティ。
宝塚を宝塚大劇場以外のところで観るのは初めてでした。

アルカポネがバーテンから暗黒街のボスへとどのように成り上がったか、
半生を自身で語るのが1幕。
そこから最後に敗北するまでを2幕で描くという構成の一代記。

主演の望海さん目当てで観ましたが、本当に望海さんの魅力満載で満足。
歌は当然抜群なんでもうたっくさん歌声が聴けるのが嬉しかったけれど、演技が本当にとても丁寧なんですよね。
どちらかというと丁寧すぎるのかも?
外から見る悪の華のイメージとのギャップというか、本当はこういう人だったのかもしれないというギャップを丁寧に演じていました。
というか本当に良い人すぎてカポネの敵がみんな悪者に見えた(きっとそれは演出上正しいんですよね・笑)。

ストーリーはもう少しドラマティックな部分があってもいいのかな。
カポネのキャラ設定が「本当はいい人」的なものが強かったからかもしれないけれど。
裁判のシーンがいちばん盛り上がったところかもしれない、というか見入ってしまった。
うまくいえないけれど「ミュージカル」を観たというより「芝居」を観たという印象が強い作品でした。
決して歌の印象が弱いというわけではないけれど、歌よりも芝居の部分が印象深かった。

それぞれの役もキャラ立ってて良かったと思います。
人数少ないからか同じ人が真逆の役をやっているのはちょっと戸惑ったけれど。
個人的には新聞売りのジャックはおいしいと思う。
奥さん役の方はこの前不二子ちゃんだった人ですよね?

スーツだらけの群舞かっこいいし、フィナーレのジャズかっこいいし。

楽しかったです。