今日は2014年最後の日です。
振り返りますと色々変化した年でありました。

まずは劇団四季について。
いちばん応援していた俳優さんが退団したことも大きいですが、
それよりも前から劇団に対して気持ちが少し離れてしまったかなと思っています。

私が最初に観た演目は「美女と野獣」でした。
ミュージカル自体を観るのが初めてだったため、歌やダンスに圧倒され惹きこまれて強い衝撃をうけました。
そのわくわく感が今は薄れてしまった。

もちろん歌やダンスについてはなんだかんだいってこの劇団がトップクラスだと思っています。
行くとやはりそのレベルの高さに満足してそれなりに楽しんで帰ることができます。
ただ、「それなりに」なんですよね。

そして演目については同じものをぐるぐるやっているため新鮮さがないというのも大きい。
口酸っぱくするくらい言っていますが、地元では2年以上LKしか選択肢がないのです(全国公演などで他の演目も観られる機会は少しはありますが)。

最初のきっかけってやはり「近くでやっているから」って大きいと思うんですね。
全くわからないまま遠征しようと思いもつかないと思います。
近くでやってなければ知る機会もないわけで、色んな層を逃しているんじゃないのかなと思うのであります。
最初のきっかけがLKなのはいちばんいいとは思うけれど、それ以外にないとなると次に続かないというか。

おかげでというと語弊がありますが、外部へ目を向ける機会が増えました。
元々外部を全く観ていなかったというわけではないんですけれど、大阪SOM・京都マンマとどっちに行っても贔屓がいるという状況だと他を観る余裕がなかったというか(笑)。

正直言うと四季以外では当たり外れとかあったりするのですが(おもいっきり「外れ」と思うことは実は四季ではあまりない)、自分の琴線に触れる演目も増えました。

今年劇団四季の体制が大きく変わりました。
中がどのようになっているのかは興味ありません。
観客を楽しませてくれればそれだけでいいのです。
これからのラインナップを見るとどうなるのだろうという不安はありますが、新作の「アラジン」は気になっていますし、ここがターニングポイントになるのではないかなと思います。

まあぶっちゃけ彼の「アラジン」観たかったですよ、はい(笑)。
まあぶっちゃけそこまで残ってくれたらよかったのにと思いましたよ、はい。
それを言ってもそれは彼の選択だから仕方ないんですけどね。

さて、その彼です。
色々模索中ですよね。

正直その模索段階をそこまで表に見せてくれなくてもと思うのですが(苦笑)。

ある意味正直な人なんだと思います。
最初にメルヒで観た時の煌めきをいまだに忘れられずずっと見てきました。
あの煌めきを信じたいんだけどなあ。
まずはお船ですね、お船(笑)。
遠くから長い目で見ていく所存でございます。

今年新しくはまったStudio Lifeについて。
「トーマの心臓」は今年ばかりでなくここ数年の中でも私においては衝撃的な作品でした。
ここまでがつんと自分の心臓に刺さった作品がないくらい。
おそらくこの作品が最初だったからはまったんだろうとDVDで他の演目を観て思いました(もうほんま買いすぎたわw)。
多分他の演目が最初だったらここまでではなかった。
そしてその主役を演じていた芳樹さんの存在感が強烈でありました。
本当にこの作品に出会うことができて良かった。

でもこれもなんですが地方公演がなかったら私には触れる機会がなく、知ることもなかったんではないかと思います。

もちろん劇団自体も男優しかいない特殊な劇団であるということは知っていました。
大阪マンマで玉城スカイを観た時に「ああ、スタジオライフ出身だからウェディングドレス似合うんだあ」という感想持ったくらいなのでその当時からも既に知っていた。
まさか10年経っても再びスカイやってはるとは思わなんだが(余談ですw)。

「容姿端麗」を募集要項で謳うくらいですし、「耽美系」なのだと思っていましたが、
実際観るとそういう要素もあるけれどどちらかというと「体育会系」なのかなと思っています。
まさに「百聞は一見にしかず」。
面白いと思ったのはダブルまたはトリプルキャストでチーム分けしているところ。
同じ舞台でも主役をやっていると思ったら次ではアンサンブルとか、男性を演じているかと思ったら次では女性など色んなバリエーションが可能で色んな世界を見せてくれるところは他の劇団ではないところだと思います。
もちろん人によっては同じような役とかガヤ的な役しか回ってこないという偏りは多少あるのかなとは思うのですが。
しかし、いちばん惹かれたのは人生の機微や心情を丁寧に描いているのでストレートに心の奥まで入ってくるところでした。
イベントで演出家の倉田さんが主要メンバーである笠原さんについて「痛みがわかる人」と評していましたが、ここがこの劇団の大きな肝の部分ではないのかなと思うのでありました。
演出家が唯一の女性であるからして、特に女性だからこその感性とその世界観の美しさも惹かれる要素でありました。

で、こういった部分が私には飢えていたのかなって。

来年はおそらくこの劇団中心になるのかなと思いつつ、四季の舞台ももちろん楽しめることができたらなと思っています。
他の舞台も最近は宝塚も気になるところ(笑)。

今年新しく知り合った方も多いですがまた来年も仲良くしていただければ嬉しいです。

では皆様のご多幸とご健勝を祈念いたしまして。

良いお年をお迎えくださいませ。