大阪では1週間の公演です。
実は前回初めて観た時にもやもやっとしたものが残って今回行くかどうか悩んだのですが楽曲が素晴らしいのと、そのもやもやをなんとか解消できないかというリベンジのためせっかく地元でやっているからというのもあってチケット取りました。
最初から取っていたのは本日分、一昨日はレディべスの時に追加でとりました。
だから一昨日は後方、本日は最前に近いくらいの前方席ということでまた違った見方もできました。
後方とはいってもほぼセンターだったので全体見渡せたのが良かった。
なにぶんあまり観ていないので演出の細かい違いはわからず。
結局地方は本物のヘリ使ってないですしね。
セリフがより説明的になったような気はした。
あと、ブイドイでの映像ってあんなだったっけ?
映像の方がインパクト強いのであまり映像は要らない派な私。
歌詞も変わっているようですね。
結論からしたら前回観た時よりしっくりきました。
キャストにもよるのか、それとも観ている私の方が変わったのか。
アメリカ側から描いた物語であるという印象からよりベトナム側に近づいた印象を受けました。
それはアンサンブルの力が大きいのかもしれません。
今回アンサンブルのエネルギーをより強く感じた。
歌もダンスも本当にこちらまでひしひし伝わってくる。
女性アンサンブルの衣装ってあんなに露出度高かったっけ(笑)?
露出度高いわ、動きがもろあれだわ、で同性が観てもドキドキというかムラムラ(爆)するのに男性はどうなんだろう?と思いながら観てたw
ただ、あんな風に体を売るしか生きていくすべがなかった悲哀がすごく感じられた。
男性アンサンブルはドラゴンダンスも印象的ですし、ブイドイの力強いコーラスがぐわーーって伝わってきた。
後方から観ると隊列の揃い具合の迫力もすごいね。
今回は劇場が梅芸ではなくてフェスティバルホール。
音響最高!梅芸は場所によったらこもって聴こえるからね。
もう音が良くて聴いていて本当に心地いい。
他の演目もここでいいよ(笑)。
キャストはエレンとトゥイが同じで他は変わっています。
他のキャストも観たかったけど、花代ちゃんもいずみんも好きなので無問題(笑)。
花代ちゃんといずみんは前回もそうだったんですが、花代ちゃんのエレンはより強くなり、いずみんのトゥイは前よりもマイルドになった印象。
花代ちゃんのソロ曲も前回観た時よりは浮いたようには感じず、しっかり聴かせてさすがだなあ。
で、やっぱりこの二人は同情しちゃうんだよなあ。
エンジニアは駒田さんと、市村さんが降板したため代役の筧さん。
どちらも持ち味生かした感じで「アメリカンドリーム」は筧さんのかっこよさが光るし、駒田さんは道化になってもなりきれない悲哀さを感じました。
時々テナルディエに見えちゃうんだけど(笑)。
キムは玲奈ちゃんと知念ちゃん。
最初のラブラブな感じは玲奈ちゃん、母になってからは知念ちゃんが良かったかな。
「命をあげよう」は知念ちゃんの方がぐっときたし、自死を選ぶまでの流れが知念ちゃんの方がしっくりきた。
でもどちらもこれまた違ったキムで良かった。
今回昆ちゃんは平日だけなので私は観られなかった。
クリスは前回観た原田くんとはじめましての上野くん。
原田クリスが今回私の中ではいちばんだった。
前回観た時あまりしっくりこなかったんですが、今回は本当に歌も演技も良かった。
相手が玲奈ちゃんで相性が良かったのかもしれないのですが、「Last night of the world」などデュエットも鳥肌立つくらい良かったです。
そして「Why God,Why?」がたまらなく良かった。
今まで感情移入できなかったクリスですが、ベトナムで色々あって心を病んでそりゃこういう選択になるだろうなと今回はなんとなくしっくりきたのも原田くんがそれまでちゃんと演じているからだと思いました。
最後に「キムー」という慟哭からキムへの愛情が残っているのも本当、
そして「私と彼女どっちを選ぶの?」とエレンに迫られてはっきりとエレンを選ぶのも本当。
矛盾がまた非常に人間らしいと思いました。
で、あまりにも原田くんが良かったから上野くんの印象があまりない。
歌はうまかったと思いますが、これは知念ちゃんとの相性も良くなかったのかな。
観てないけれど昆ちゃんならまだ合いそう。
ジョンは前回観た岡さんとジョンでは初めて観る理生さん。
ブイドイは岡さんが良かったな、なんかとても説得力あって騙されそう(笑)。
それ以外の他の登場人物との絡みは理生さんの方がしっくりくる。
これは好みの問題かもしれない。
とりあえずリベンジできて良かった。
やっぱり楽曲が好みだと聴いていて心地いい。