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当ブログは健康増進、アンチエイジングについて私が学んだことを書いたり実践したりし、ブログを読んだ方の多少の参考になればと考えております。

 

今回はミトコンドリアについてです。

ミトコンドリアとは私たちの細胞に存在しています。

ミトコンドリアが人間の活動に必要なエネルギーの95%を作っています。

 

ヒトが活動する為に必要なエネルギー物質をATPといいます。

古来、ヒトが有していたエネルギーを産生する仕組みは『解糖』という化学変化を用いたものですが、ブドウ糖1分子を代謝してATPを2分子作ります。これは持久力が少ないエネルギーです。

ですが、いつの時代からかヒトの細胞内にミトコンドリアが取り入られました。ミトコンドリアは『酸化的リン酸化』という仕組みを用いておりブドウ糖1分子につきATP38分子(本により36分子だったり32分子と書いてあります)産生されます。

『解糖』に比べてとても多いエネルギー変換量ですが、ミトコンドリアによるエネルギー代謝のATP変換効率はおよそ45%。

つまり半分程度はエネルギーにならずに熱として放出されるそうです。

ですので、いかに効率よくATPを生産し、無駄な熱エネルギーを出さないかが大切です。

言い換えると、いかに体に不利益をもたらす不摂生を改めるか、ということになります。

 

ミトコンドリアがエネルギーを産生するには、栄養と酸素を使用します。

栄養とは人が飲み食いした食物から得られたものです。

酸素は人が呼吸をして肺へ取り込んだものを使用します。

ミトコンドリアの内膜では食物の栄養素から取り出した電子を徐々に酸素と反応させ、酸化還元反応を繰り返し、それにより化学エネルギーが水素イオンを内膜から外膜へ出していき、外膜で出された水素イオンの濃度や電圧差がATPアーゼという水車みたいな機能をもつ器官を回転させることで生み出されたエネルギーがATPです。

 

つまり、ATPを生み出すには栄養素と酸素が必要となります。

ミトコンドリアの内膜で行われているATP産生に十分資するだけの栄養と酸素を摂らないと、ミトコンドリアは十分なATP産生を行うことができません。

ミトコンドリアのATP産生の一連の働きの中ではビタミンやユビキノン(コエンザイムQ10と呼ばれている)を使用されます。

アンチエイジングや肌の調子を整える為のサプリメントにビタミンやコエンザイムQ10をよく聞きますが、どちらもミトコンドリアのエネルギー産生を助ける働きががあるからですね。

ミトコンドリアのエネルギー産生量が上がると、代謝があがりダイエットや免疫力向上、肌の調子が良くなるといった効果が期待されます。

 

今日のところをまとめると、

①ミトコンドリアの働きが人が活動する為に必要なエネルギーを産生すること。

②その働きを助ける為に必要な栄養(タンパク質、脂質、ミネラルなどバランス良く)を摂り、しっかりと呼吸をして酸素を取り込むこと。

③さすればミトコンドリアの活動が活発になり、エネルギッシュに過ごせたり、ダイエット、風邪を引きにくくなる、肌がきれいになる、といった効果が期待される。

といったことになるでしょうか。

ちなみに、酸素を取り込むために適度な有酸素運動をしたり、ミトコンドリアが多く存在する細胞がある背中の筋肉を鍛えるとよりミトコンドリアが活発になります。

 

次の記事では、ミトコンドリアのもう一つの大きな役割であり、アポトーシス(プログラム細胞死)について書く予定です。

 

では、またバイバイ