ボクのかなり悪い癖で、不真面目な話ばかりか、

アイスの 「あ」の字 も出てこない、日記を書いてしまった。

そこで今日は 真面目なアイスのお話。



よくお客様で、 「○○のアイスを作ったらいい」 と言われますが、

だいたいそういう時は気分が乗らない。

世の中にごまんと奇抜なアイスがあると思うが、ボクの身体の求めているもの。その感覚にふれるかどうか、
やる気が出るかどうかのポイントだ。


ボクは先に 完成系のイメージありき。

作ってみたら、まあ食べれない訳じゃないとかいうアイスなんて、雪文でお出しする必要性を感じない。

また、そのまま食べた方が美味しいよ ってアイスも作らない。スイカとかね。

あとここは一番重要だけれど、
素材そのものの力で、始めに描いたイメージに、いかに近づいていくかどうかが 問題である。

設備の少ない雪文にできることは限りがあるので、複雑なものを作ることはできないけれど。

そこは五十歩百歩の話しであって、アイスの製造工程は大きな工場も小さな設備も大差はない。

毎日毎日アイスの事ばかり、考えている訳じゃ  ある気もするが、

素材ありきで取り組んでいけば、自ずと限界にぶち当たるのは必然。

だからボクはいつだって壁にぶち当たっているんだ。 ごちーん


例えば、ダメな「宮崎産のマンゴーアイス」を作るとしよう。

宮崎産のマンゴーが全てアイスに向いているかと言えば「ノー」であろう。

高い原価率に押し上げられるコスト。
売価を上げないのであれば、どこで帳尻をあわせるのだろう。

名乗るばかりで、実際に入れる宮崎産の量はごく僅か。
風味が足りなければ、香料を加える。特別であることを主張したいがために色素を入れるか。

ボクはそんな風には 頑張りたくはないのだ。

必ずしもそうなるとは限らないが、
コンビニで買える商品の成分表に、「香料」や「色素」の二文字がないものがどれほどあるのか。

それが世界の常識で、

ボクらは日頃そんなことを気にもせず、気にもとめる必要すらないと ボクだって思うんだ。

美味しければいい。確かにそうだ。これは消費者側の問題のような気がする。

けれどもボクが雪文で、
作りたいアイスの次元は 始めから、「美味しくて当たり前」 でなくてはやる気が起きない。


(注意:こんなことを書いていますが、いつも全てに自信があるわけではありませんです)

ホントはその先の課題として「あきられない味」という課題もかかえてはいるけど、今日のところは保留させて頂きたい。


最近そんなボクの琴線にふれた 「こんなアイス作ってみたらいい」 は、

「山椒アイス」 だ。 びびっとくるね。 

このおヒゲが ビビビビっ てのが、外れることだってあるのだけれど、


実際に作ってみては感動したよ。 美味しい。 でも、最近は作っていない。

何故? それは、これはといった山椒を探す時間がないからである。
でもいつか、きっとそのうち定番になるのかもしれないカモシカと濁して美脚を現しておこう。

さて本日、もの凄い電撃 を最寄りのスーパーで受けてしまった。 ずばーん

「こいつはいける!」 体中に電流が駆け巡る。


ボクの目に留まったアイスの素材、 疲れたあなたの滋養強壮に「リポビタンD」。


これは構想段階に過ぎないのだけれど、生かすも殺すもボクの腕次第か!
真剣に取り組んでみようと思ってますと、
言ってしめくくりたいんだけれど、怒られますかね今日の日記も?