別段下品な話題ではない。
漢字で書くと「事故穴遊血」 もとい 「自己血輸血」 である。
病気になった訳じゃない。今日は血液型の話 をしよう。
私事で恐縮ですが、ボクの父の 血液型はO型だ。
多分に漏れず、厳格な父である。
複雑な生い立ちからか、家庭というものに対してあるべき理想を抱きボクらを育ててきたようで、
ボクは彼という人格よりも、父という存在を絶対的なものとして認識してきた。
お互いをきちんと尊重し、一人の面白みのある人間として接せられるようになったのは、
ヒゲが大学生になって以降のことになる。
大変申し訳ないことで、それまでボクにとっての父という存在は恐怖の対象であり、
理解不能の存在に過ぎなかった。
人間としてではなく、義務としての存在。そんな風にボクは父を誤解して生きてきた。
だから、大きくなってからようやく、ボクは彼の変わった一面を知ることになる。
その代表的な例が、彼の友人から聞かされた父の武勇伝。
「この人は 入社して1年目、有給だってもらえないのに 勝手に 会社を休んで エベレストに行ったんだ」
それは伝説のごとく語られ、今ではよい思い出のようであるが、
なんて自己中心的な話ではあるまいか。
そう、ボクはそんな父の自己中心的な行動に散々付き合って生きてきてしまったよ。
ボクの父への苦手意識は多分にそういうマイペースなところに起因している。
しかしボクも大人になった。今ならどんな困難も 笑い飛ばせ よう。
そんな話をしてくれた、友人の方から「何故」エベレストに行ったのか?ということは語られず、ボクが父に興味をもつきっかけとなる。
勇気をだして父に聞いてみたよ。どうしてエベレストに行ったのか?と。
すると彼はこう答えた。
「雪男が現れたとニュースで流れたんだ」
ありえない。本気かどうかも分からない。まるでみんな駆けつけたかのような口ぶりだったし。
きっと帰国した後、会社の方からこっぴどく叱られたに違いない。
理不尽な父に対して子供のボクが叱りつけることはできなかったのだから、
代わりに散々しぼってやるべきだった。こてんぱんに。
しかし、そんな父の傍若無人ぶりが矯正されることはなく、ボクらはそんな父親像をみて育った。
けれども父は父で大変な苦労と困難を乗り越えてきたのだと言うことは、彼が背広を脱いだ後に気づかされる。
だから、ボクはO型が苦手なんだ。
これは単なる刷り込みで、勘違いかもしれないが、ボクはO型に逆らえないように仕込まれた。
O型が嫌いという訳では決してない。どちらかと言えば、仲の良い友達なんかはO型が多いのさ。
ただ、それらO型のペースに逆らえないようにできているため、ボクはO型にずっと付き合うだけである。
O型の方にも悪気はないのだ。
全てのO型に適合するとは言わないが、O型は
「オレがたのしい。それ、オマエもたのしい」 と単純に思って行動しているフシがある。
たのしいことに熱中しているO型は「王様気質のうつつぜめ」。
人が悪い訳じゃない。だからボクだって好きになる。とても誤解をしてきたけれど、ボクの父はとても変わった人で愛すべき人。
これは公式には違うリリースをされているけど、
サントリーのアンクルトリスは父の父がモデルになったのだという。
当時の関係者とは飲み仲間で、そこに来ていたイラストレーターが彼をモデルに書いたというのだ。
直接父の父から聞いたことで、彼の中では疑う余地もないようだ。
そしてここ数年、
加速度的にアンクルトム化し、酷似していく彼をみれば、それをボクも疑いようがない。
父は仕事で大成し、立派な地位についたようだが、お金の使い方が豪快だったよう。
今の彼の愛車は軽トラで、平尾台にて山紫陽花を育てて、あいもかわらずマイペースに努力を惜しまぬ日々である。
しつこいようだが、ここで繰り返し述べよう。
嫌いな訳じゃないけど。ボクの苦手はO型の人。だから結婚するときは、A型の人を選んだの。
けれども、のんびり口調のお嫁さん、出産前の検査の後に、面白すぎることをボクに言ったのさ。
「 びっくりしたー。 血液型がO型に変わってたー 」
なってこったい。そういう訳か。
生まれてきた子もO型で、だからボクはボクであるために、無駄な抵抗を続けていくことになる。

漢字で書くと「事故穴遊血」 もとい 「自己血輸血」 である。
病気になった訳じゃない。今日は血液型の話 をしよう。
私事で恐縮ですが、ボクの父の 血液型はO型だ。
多分に漏れず、厳格な父である。
複雑な生い立ちからか、家庭というものに対してあるべき理想を抱きボクらを育ててきたようで、
ボクは彼という人格よりも、父という存在を絶対的なものとして認識してきた。
お互いをきちんと尊重し、一人の面白みのある人間として接せられるようになったのは、
ヒゲが大学生になって以降のことになる。
大変申し訳ないことで、それまでボクにとっての父という存在は恐怖の対象であり、
理解不能の存在に過ぎなかった。
人間としてではなく、義務としての存在。そんな風にボクは父を誤解して生きてきた。
だから、大きくなってからようやく、ボクは彼の変わった一面を知ることになる。
その代表的な例が、彼の友人から聞かされた父の武勇伝。
「この人は 入社して1年目、有給だってもらえないのに 勝手に 会社を休んで エベレストに行ったんだ」
それは伝説のごとく語られ、今ではよい思い出のようであるが、
なんて自己中心的な話ではあるまいか。
そう、ボクはそんな父の自己中心的な行動に散々付き合って生きてきてしまったよ。
ボクの父への苦手意識は多分にそういうマイペースなところに起因している。
しかしボクも大人になった。今ならどんな困難も 笑い飛ばせ よう。
そんな話をしてくれた、友人の方から「何故」エベレストに行ったのか?ということは語られず、ボクが父に興味をもつきっかけとなる。
勇気をだして父に聞いてみたよ。どうしてエベレストに行ったのか?と。
すると彼はこう答えた。
「雪男が現れたとニュースで流れたんだ」
ありえない。本気かどうかも分からない。まるでみんな駆けつけたかのような口ぶりだったし。
きっと帰国した後、会社の方からこっぴどく叱られたに違いない。
理不尽な父に対して子供のボクが叱りつけることはできなかったのだから、
代わりに散々しぼってやるべきだった。こてんぱんに。
しかし、そんな父の傍若無人ぶりが矯正されることはなく、ボクらはそんな父親像をみて育った。
けれども父は父で大変な苦労と困難を乗り越えてきたのだと言うことは、彼が背広を脱いだ後に気づかされる。
だから、ボクはO型が苦手なんだ。
これは単なる刷り込みで、勘違いかもしれないが、ボクはO型に逆らえないように仕込まれた。
O型が嫌いという訳では決してない。どちらかと言えば、仲の良い友達なんかはO型が多いのさ。
ただ、それらO型のペースに逆らえないようにできているため、ボクはO型にずっと付き合うだけである。
O型の方にも悪気はないのだ。
全てのO型に適合するとは言わないが、O型は
「オレがたのしい。それ、オマエもたのしい」 と単純に思って行動しているフシがある。
たのしいことに熱中しているO型は「王様気質のうつつぜめ」。
人が悪い訳じゃない。だからボクだって好きになる。とても誤解をしてきたけれど、ボクの父はとても変わった人で愛すべき人。
これは公式には違うリリースをされているけど、
サントリーのアンクルトリスは父の父がモデルになったのだという。
当時の関係者とは飲み仲間で、そこに来ていたイラストレーターが彼をモデルに書いたというのだ。
直接父の父から聞いたことで、彼の中では疑う余地もないようだ。
そしてここ数年、
加速度的にアンクルトム化し、酷似していく彼をみれば、それをボクも疑いようがない。
父は仕事で大成し、立派な地位についたようだが、お金の使い方が豪快だったよう。
今の彼の愛車は軽トラで、平尾台にて山紫陽花を育てて、あいもかわらずマイペースに努力を惜しまぬ日々である。
しつこいようだが、ここで繰り返し述べよう。
嫌いな訳じゃないけど。ボクの苦手はO型の人。だから結婚するときは、A型の人を選んだの。
けれども、のんびり口調のお嫁さん、出産前の検査の後に、面白すぎることをボクに言ったのさ。
「 びっくりしたー。 血液型がO型に変わってたー 」
なってこったい。そういう訳か。
生まれてきた子もO型で、だからボクはボクであるために、無駄な抵抗を続けていくことになる。
