人間は合理的な主体や意思を宿す最小単位であるらしい。イギリスの動物行動学者のリチャード・ドーキンスは、
自然選択の実質的な単位が遺伝子であるとする遺伝子中心視点を提唱したことでよく知られている。
生物は遺伝子によって利用される「乗り物」に過ぎない
という比喩表現をしたのが彼である。
また、ホロンとは物の構造を表す概念。
部分であるが全体としての性質も持ち、上下のヒエラルキーと調和し、機能する単位。
全体を構成する要素がそれ自体、全体としての構造をもつ場合の、要素(部分)としてのひとつの全体。
例えば、人体という全体を構成する要素(部分)である細胞も、各々全体としての構造、機能をもっており、ホロンであると言える。
そうボクが本日言及したいことそれは、
「いつもお店混んでますね」
とよく言われることについての不思議な現象についての考察でありますよ、というのは隠された嘘。
ずいぶん前に、有名なブロガーのヨシユキさんがお店を紹介して下さった際、
いつまでたっても雪文に行列ができていないことに対し、
既存の広告媒体に劣るかもしれない
ブログという新しい人間のコミュニケーション手段としての限界についての葛藤を、
個人としては混み合ってほしくないけれど、
というようなジレンマに陥りつつ記事を書かれていたのを拝見したことがあります。
そんなことはありません。
雪文はヨシユキさんをはじめ他の沢山のブロガーの方のおかげで、
沢山のお客様にお越しいただいております。
この場を借りて、感謝の意を述べたいと思います。
雪文は全てのお客様のやさしてで成り立っております。ありがとうございます。
とはいうものの、いつも混み合っているというのは事実に反します。
暑い日の休日などを除いて、
雪文が混雑する時間帯は限られています。
1日に2度ほど。
けれども、どの時間帯に混雑するかということは予想に反して
日々違っているという点が面白く、
いつも混み合っている瞬間に、いつも訪れるお客様は、
いつもたまたま混み合っている時間に訪れるものでありますから、
いつもお店が混んでいると認識してらっしゃるのであります。
きちんとしたデータをとれば、
大きな流れとしての時間帯別売上変動の動向がみえてくるのだと思いますが、
そういったことはしていないので、おおざっぱな話をしております。
ボクが言いたいのは、
一日のうちに2回ほど、30分程度の間にお客様がどっと固まりになってご来店する不思議
についてであります。
夕方5時過ぎ辺りから一度、来店される方がパタリとやむことについては、
帰宅時間であったり、お食事をしているのであろうとか
なんとなく想像がつくのでありますが、
固まりでやってくるお客様の集団的行動は、現時点では規則性を感じることができないのであります。
そこでボクの仮説、三色混合信号理論。
人はたえず移動している訳でありますが、
ここ北九州で特に交通の便が極めて悪い雪文にいらっしゃる際は、
車での移動が主であると思われます。
あるお客様は1時間前に、また別のお客様は3時間前に家を出たとして、
雪文に到着したのは同じ時間であった。
何故なら、ある方は別の場所で食事をしていたのでより多くの時間を要し、
たまたまもっと遅くに家をでた人と同じ時間に団子になって雪文に着いた。
こういう不思議が繰り返されるわけですから、ボクはそれについて考えずにはいられないわけであります。
たまたま? でも、よく聞く話であるとも思います。でもたまたまで済ませるには惜しい課題です。
水は堪えずさらさら流れるわけでありますが、その流れが立ち止まることがあるとすれば
それは環境としての結節点だと思うわけであります。
結節点、それは結び目、人と人とが偶然で会う場所と言ってもよいのかもしれません。
一日のうちに微妙に時間の密度があがる瞬間。
それをコントロールしているのが、
あの、 「赤、青、黄色」 の信号機ではないかと仮定してみます。
僕らは、自由に生きていると思っているわけでありますが、
あの機械的にプログラミングされた、
「停まれ」 だの 「進め」
だの、という極めて神の御言葉に近いありがたいメッセージは
ボクらの安全を確保するための赦しにも似ており、それはボクらの行動を司るホロン的構造の一部であると言ってよいのではあるまいか。
そう、ボクらはそう 「ちょっと停まれ」 だの、 「ほれ、いってよし」 だのと
一日のうち、人間として有機的な活動の
数パーセントを機械的でプログラミングチックなものに支配されている。
またそのプログラムや規律を決め、運用するのもまた人間であるわけで、
ドーキンス的に言えば、
「遺伝子にコントロールされている今日の気分」 によってもたらされる結果は、
たまたまに思えるけれど、たまたまでないのであると言える、と考えてしまうのは、
やっぱり暇をしている雪文だから考えてしまうのでありましょうか。
( ファジー…文脈にはなんら関係がありませんが、懐かしい言葉を思い出しましたよ)
さてさて、本題であります。
ここ数日、現時点では雪文の最小単位であるボクのヒゲ遺伝子が
「お店を休めば?」 と 黄色の点滅信号を点している
気がするので、
お手数でありますが、しばらくの間、このブログにて不定休の告知を随時チェックしていただきたいと思います。
本日も、長々と回りくどく書いてきましたが、
また休んでしまいますかもよという言い訳を、偉そうに書いてみただけなのであります。
アーメン