子供の頃なりたかった職業は? ブログネタ:子供の頃なりたかった職業は? 参加中


現在、資金繰りに首も回らず喘ぎまくる日々更新中のわたし。


そんなわたしは若い頃、銀行員だった。

昔は 『バンクレディー』 なんて呼び方をされていた。(古っ)


一時期出納と言うポジションにいた。

そこはお金の心臓部。

大きなものから小さな硬貨まで、お金のすべてが集まる。


毎日毎日、死に物狂いでお金を数えまくる。

昼食を摂る暇も無い。


PM3:00、窓口が閉まってから。


そこは、戦場

狂ったように数えまくる。


数えて数えて数えまくるっ


うりゃああああメラメラ


とりゃあああああメラメラ


机の上はもちろん、足元もお金だらけ。

正に金にまみれた日々。


そのうち、不思議な能力が身に付いてきた。


すっとひとつまみすると・・・。

ぴったり百万円。


ピッとつまむと・・・。

きっかり硬貨10枚。


感覚だけで紙幣も硬貨も10枚、100枚ときっちりかっちり掴めて来る。

案外この技は誰でも身に付いていく。

忙しいのによせばいいのに、ペアを組んでいた先輩と掴み合い競争をしたものだ。


当時、世はバブルのど真ん中。

盆・暮れ・正月明けのお金の量は凄まじく、一千万の束を作りまくる。

厳しいガイドラインを守る為、お金はどんどん本部へ送らなくてはならない。


ジュラルミンケースに到底入りきらない一千万の束をどんどん詰めて、

絶対ふたが閉まらないと解っていても、どんどん詰めて、


ほんでもって、ふたの上で四つん這いになって、


うおりゃああああああっプンプン


全体重を掛けて一瞬ふたが閉まったところを、すかさず先輩がロックする。

絶妙のコンビネーション。


こんなに大量のお金に囲まれて、


幸せに感じた事など一度もなかった。


所詮、商品。ただの紙切れだ。


一円の不符合も誤りもなく一日を終えられる事、ただそれだけを目指す日々。


早朝、だぁれもいない商店街をとぼとぼ出勤。

わたしは入行以来、一番乗りで出社してはロビーとみんなの机の上を掃除していた。


だんだん職場が近付いてくる。

社名の入った大きな看板が、どんどんどんどん大きくなってくる。


胸の中がどぉ~んと沈んでくる。


はあぁぁぁぁぁダウン


胃が痛い。


自宅通勤なのに、親ともろくに顔を合わせない。

早朝に家を出て、帰るのは日付が替わる頃。

晩ご飯は、毎日同僚と一緒に繁華街で済ませる。


何を頑張ってるのかなあ。


そんなある日、

部屋を整理していて小学生の頃の文集を見つけた。


どれどれ、どんな事書いたんだっけ。


『将来の夢』

「わたしは、大きくなったら銀行員になりたいです。


ここだあぁぁぁここで間違ったんだぁぁぁぁ。


少女よ、大志を抱け、

されど、銀行員は やめとけ。


タイムマシンに乗って、幼い頃の無垢なわたしに言ってあげたい。

ドラえも~んっ、へるぷみぃぃー。


その頃、わたしにはささやかな夢があった。

仕事を終えたあと。

くたくたなんだけど、同僚たちとご飯を食べるのは楽しい。

もはや我が家・我が母と呼べる小料理屋や飲み屋さんが何件もあった。

色んな苦労話しや愚痴をみんなでわいわい話す。

時々、ママがおまけの差し入れをしてくれたりする。


あったかいなぁ~。

こうしてほっと出来る空間。


あぁ、いつかわたしもこんなお店をやってみたいなぁ。


そう、わたしはママさんになりたいと思った。



数年後、

わたしは偶然 『女将さん』 と呼ばれる立場になっていた。


今なら、

タイムマシンに乗って、若き頃の無垢なわたしに言ってあげたい。


若者よ、大志を抱け。

されど、『女将さん』 は、金策との戦いよっ!!


ドラえも~ん、へるぷ みぃぃぃぃ!!!!