理想の家庭シリーズ (謙也SS) | 肝っ玉かあちゃんのひとり言

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妄想の世界に逝っちゃってるヤツの戯言


特にたいした話もしてへんかったけど、ふと会話が途切れた時に


「ねぇ。理想の家庭ってどんなの?」


と、聞いてきよった。


理想の家庭とか言われてもなんやピーンとけぇへんかったけど

「そんなんわからんわ」とか言うたらまた「ほんと何も考えず生きてるんだね。」

なんて嫌味言われそうやから、少しだけ頭を捻って考えてみた。



「うーん・・・。ようわからんけど、今のこんな感じでええんちゃぅ?」

「は?意味わかんない。」

「せやから!別に結婚したからってそう改める必要もなく、このままの感じでええんちゃうか!って言うてんねん!」



こいつの「は?」って顔ホンマにムカつくわ!と思いながらムキになって言い返すと

今度は「ふーん。」と、そっけない返事が帰ってきた。


お前自分からふっといて何やねんそのそっけなさ!!



「お前なっ!」

「いいんじゃない。そういうの。私も型にはまったような結婚とか向いてないっぽいし、今と同じようにバカな事したり喧嘩したりしながら自然体でいれるっていいと思う。」

「そ、そやろ・・・・?」



急に「いいんじゃない。」とか同意されてたじろってもうたけど、

俺の理想の家庭像に賛同してもらえた事が素直に嬉しくて、だけど妙に恥かしくて

頭を掻きながらぎこちない照れ笑いを浮かべた。


せやけどそこでふと気づく。


こいつ今言うたことって・・・・・



「なぁ。」

「なに?」

「今のって・・・・俺と結婚してもええって事?」

「は、はぁ!?何言ってんの!?誰もそんな事言ってないでしょ!?」

「いや・・・だって今のどう聞いたって・・・・」

「うるさい!!もう知らん!!」



どうやら無自覚やったようで、俺の突っ込みにえらい怒ってしもた。


でもそれはただの照れ隠しやって、ええ加減俺も覚えてきた。

怒って恥かしいのを誤魔化してるだけ。

現に顔は真っ赤に染まって、俺のほうを見もせーへん。


けど、ここで茶化しでもしたらほんまの喧嘩になってしまうやろうし、

こいつは恥かしがって怒ってるみたいやけど

俺は、俺との未来をすぐに思い描いてくれた事が嬉しかったから・・・・


やから俺も今日は特別素直になったってもええかな・・・・?なんて思って、

いつもは照れくさくてなかなかできひんけど、少しだけ勇気を出し、

背を向けるみかを後ろからそっと抱きしめた。



「俺は・・・・・・お前とそんな家庭を築きたいと思ってんで?」







  お前となら・・・・

                   (ふーん。物好き)

                     (お前もな!!)


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みかんちゃんがくれたネタ。←

チャリこいでる時に思いついて、すっげえ最速で書けた。(超短いしねww)

やっぱ謙也書きやすーい!!



みかんちゃんこんな感じに仕上がりましたがいかかでしょう?ww