「あんっ・・・・も・・・むり・・・・・っ」
「まだじゃ。2週間も俺をほっとった罰じゃ。」
ギシギシと揺れるベッドの上で髪をほどいた雅治の銀髪が舞う。
外は息が白くなるほど寒いのに、二人の吐息はますます熱くなるばかりだった・・・・・
~ 夢の中でも ~
窓の向こうの月明かりが、もう付き合いきれんとばかりに雲に隠れてしまった頃、
放心状態の私の隣でニコニコと・・・・・・いや、ニヤニヤと笑みを浮かべる雅治。
「嬉しそうやね。」
「そう見えるか?」
『見えるか?』って?
そりゃ今の顔見たら10人が10人そう思うだろう。
少しずつ火照った体が冷めてきて、毛布を肩まで引き寄せれば
「寒いなら俺が温めてやる。」と体に腕が巻きついてきた。
「そうやって温めてくれるだけならいいんやけど・・・・。」
「ん?もっと他の温め方がご希望か?」
「絶対違う!!」
正直このまま雪崩れ込まれても、もう体力の限界だ。
間違いなく明日目覚めて1番にも「朝の運動」とかってヤリそうやし、
今は体力温存しとかなきゃ身がもたん。
日付が変わり今日、12月4日はこの鬼畜彼氏、仁王雅治の誕生日である。
前日の昨日。
学校が終わったと同時に雅治の家に連行され、
その後は・・・・・まぁ・・・・・こんな感じで気を失う寸前まで啼かされ続けた。
ちょうどテスト期間に当たるこの時期。
テスト1週間前からテスト終了の昨日まで、雅治にはずっとお預けを食らわせていた。
一緒に勉強すると絶対違う勉強になるから、放課後も私は一人直帰。
なんだかんだと理由をつけて一緒に過ごそうとしてきた雅治だが全部却下してやった。
すると当たり前だけど、ご機嫌は斜めになるわけで・・・・・
そしてその機嫌を直すにはこうなるわけで・・・・・・。
テスト終了日が誕生日前日って事もあり、雅治はこの日を心待ちにしていた事だろう。
ことある事に「2週間も相手してもらえんかった。」「捨てられたんかと思った。」
「寂しくて心が寒い。」などと、嫌味の連続・・・・・。
だけど、2週間も寂しい思いをさせてしまった罪悪感と、我慢をしてくれていたお礼。
そして誕生日のお祝いとして、こうやって嫌味にも耐え、我侭を聞いているわけである。
日付が変わる00:00には「おめでとう」の言葉とプレゼントを渡すはずだったのに
「雪の中に射れながら誕生日を迎えたい」などと言い出し
結局裸で抱き合ったまま、雅治の誕生日を迎える事となった。
彼氏の初めての誕生日ってもっと、二人で甘い感じで迎えるもんじゃないの?
こんなに野性的な迎え方でいいんだろうか?
なんて思ってみたけれど、誕生日を迎える本人の希望でもあるし、
一応は、日付が変わった瞬間に「おめでとう」も言えたし、よしとするか・・・・?
少し顔を上げれば眠たそうな目をした雅治。
私の前でしか見せない無防備な姿。
私だけが知る雅治の素顔。
「眠いの?」
「ん?ちょっと張り切りすぎたかの・・・・・」
「ちょっとどころじゃないと思うけど?」
「やけどまだ寝とうない。今日は24時間雪との時間でいっぱいにしたいからな。」
「今日はずっと付き合うって約束したやろ?」
「寝とる間は雪に逢えん。」
「こうやって腕の中におんのに?」
「温もりだけやのうて、その声もずっと聞いていたいし、この目に雪の姿を映していたい・・・。」
そう言いながらも、瞼が少しずつ下がってきて今にも閉じてしまいそうで、
段々と声も消えてしまいそうなほど小さくなり、長い睫が目元に影を落とす。
それでも抱きしめる腕の力は緩まる事はなく、
胸に閉じ込めるように私を抱く雅治に愛しい気持ち溢れてくる。
「大丈夫。夢の中にも逢いに行くから。
片時も雅治から離れへんって約束する。だから今は・・・・二人で眠ろう?」
私の声が届いているのかはわからないが、雅治からは穏やかな寝息が聞こえてきた。
その唇にそっとキスを落とし、私もそっと瞳を閉じて
雅治が待っているだろう夢の世界へと飛び立つ・・・・
夢の中でも・・・・・あなたにお祝いの言葉と、私の愛を届けたい。
With love on your birthday.
Happy birthday Masaharu
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仁王おめでとう~!!!!!
仁王誕生日ドリーム!トップバッターは私です!!ww
大阪弁ヒロインの雪ちゃんでした♪
いきなりヤッちゃってますね(笑)
私の脳内は今日はまっピンクです!!
年中ピンクですけど、今日は一段と濃いです!
思い切ってR指定突入しようかとも思ったんですが、それは脳内で留めておくことにしました。
今日はたくさんの方に仁王のお祝いしてもらいたいですからね!
限定記事はナッシング~←古っ
今日の更新はウザイくらい更新するかもしれません。
先に謝っときますね(笑)
さてさて、4日は始まったばかりだぜ!!
いくぜ~!!世の乙女達!!俺について来い!!(誰っ!?)