*高校3年生という未来設定です。
苦手な方はご注意ください。
音楽の授業が終わり自分の教室へと向かって歩く。
ざわざわと騒がしい休憩時間。
無駄にデカイ校舎の為、次の授業に遅れぬよう
少し早めに足を進める。
角を曲がって2つ目の教室が私の教室。
その角を曲がる手前にある教室の
窓から2番目の1番後ろの席をチラリと見る。
机に手を着き友達と談笑しながらも顔はこちらを向いている。
一瞬からみ合う視線・・・。
友達との会話を止めるわけでもなく・・・。
私も足を止めるわけでもない・・・。
誰も気付かない、あなたと私のアイコンタイト。
心の繋がり
夕陽の差し込む廊下をスカートを揺らしながら駆ける。
遠目に侑士の姿を確認し顔がほころぶのがわかった。
「遅い。めっちゃ待った。」
「ごめんね?」
「嘘や。別に怒ってへん。謝らんでええよ。」
ドアにもたれながら少し拗ねた口調で話す侑士が可愛くて
怒ってないなんてわかっていたけど、上目遣いで「ごめんね」と言えば
大きな手が私の頭を包み込む・・・・。
お互いに微笑みあいながら軽いキスを交わせば
廊下の向こうから小さな悲鳴と走り去る足音が聞こえてきた。
「見られちゃったね。」
「ええやろ。悪い事してるわけやないし。」
「んっ・・・・・・・・。もう。先生に見つかったらどうするの?」
「そん時はそん時や。」
頭を包み込んでいた手が後頭部に回され
もう片方の手が腰を引き寄せる。
軽く触れ合うだけの口付けが段々と深くなり
熱い舌が私の口内を犯す・・・・。
歯列をなぞり、追いかける私の舌を軽く交わし私を焦らす。
もっと俺を求めろと言うように、触れ合いながらも絡み合う事のない舌。
「んっ・・ゃぁ・・・・。」
「もっとや・・・・昇華・・・・。」
甘く低い声が私の名を呼び、全身に痺れが走る。
ジリジリと刺激される欲望・・・・。
私の中の「女」が侑士を求めているのを感じ
より深くそして少し強引なほどに侑士の舌に自分の舌を絡め
流れ込む甘いに唾液を喉の奥へと滑らせる・・・・。
癖のある髪に手を差し込み髪の感触を指に感じながら
眼鏡を外そうと耳元に手をやれば「あかん」と止められてしまった。
「眼鏡は俺の制御装置って知ってるやろ?」
「でも・・・邪魔なんだもん。」
「そんなかわええ顔してそんな事言うたら俺止まられへんようなるで?」
「・・・・それはダメ。」
それでも侑士の温もりを感じていたくて背中に手を回し
体を預けるように胸に顔を寄せた。
「こうやって制服着て・・・教室で過ごせるのもあと少しだね。」
「寂しいんか?」
「寂しい・・・とは違うかな・・・・。でも・・・・寂しいかな?」
「なんやそれ。ま、なんとなくわからんでもないけどな。」
侑士と出会いもう5年半。
付き合い始めて4年になる。
今年私達は高等部を卒業し、
同じ制服で、同じ校舎で過ごしていた時間も
あと数ヶ月で終わる・・・・・。
付き合い始めた頃は、人気の高い侑士に不安を抱いて
いつも傍にいないと壊れてしまいそうな関係。
お互いにまだ幼く、信じ合う事さえも出来ず
その隙間を埋めるようにお互いを求め、
人に見せ付けるような事をしていた時期もあった。
周りに認めてもらわなければ、夢となってしまう気がしていたから・・・・。
たくさん喧嘩もしたし、何度泣いたかわからない。
時には他人を巻き込んで、迷惑をかけたこともあった。
そんなことを繰り返しながら絆を深め
手に入れた繋がりあう心・・・・。
言葉を交わさなくたって、わかる気持ちがあることに・・・・。
だけど時には言葉にして伝える事で心が満たされることに・・・・。
遠回りしながらも、気付くことが出来たから・・・・。
卒業すれば別々の道を歩くことになる。
こうやって毎日会う事はできないだろう。
だけど・・・・・。
顔を上げて侑士の瞳を覗き見る。
眼鏡の奥に揺れる瞳は私を映し何かを伝える。
「大丈夫。信じてるから。」
「なんも言うてへんで?」
「心配するな。って言ってるのかと思ったけど?」
返事の変わりに優しい笑みが返ってきた。
きっと2人で過ごす時間が減って
新しい世界を自分だけの足で歩いて行かなくてはいけない。
でもいつだって心は傍にあるはずだから。
手を伸ばしてその温もりに触れることが出来なくても、
心で感じる温もりが・・・・あるはずだから。
私も笑みを返すと再び唇に落とされた口付け。
「なら今は何考えてると思う?」
「う~ん・・・・。私がスキとか?ふふ。」
「間違うてはないけど・・・・・それだけやないな。」
「じゃぁ、なぁに?」
首を傾げればそっと耳元に寄せられた口。
吐息が耳をくすぐり思わず身を捩れば
それを許さないと巻きついた腕が私を捕まえる。
そして・・・・囁き落とされた私を求める熱い想い・・・・。
「早よ帰って・・・昇華を抱きたい・・・。」
「・・・・・ぅん。」
私も侑士に抱かれたい・・・・。
その温もりに・・・その愛に・・・・今すぐ抱かれたい・・・・。
恥ずかしくて口には出来ないけれど、
きっと繋がる気持ちが、そしてこの瞳が
言葉となって伝わっているはず・・・・。
これからも・・・・この先も・・・・
繋がる心を・・・二人大事に育てていこう。
「でも・・・・ほどほどにね?」
「それは約束できひんな・・・・。」
Happy birthday Yusi 10.15
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侑士お誕生日おめでとう!!
誕生日夢なのに誕生日とは関係ない話でゴメンよ(笑)
昇華さんリクで、付き合って数年たっており、
お互いの信頼関係が築きあがっている。
だけどやる事は甘エロ。
校内で憧れのカップル。
ってな感じだったんですがどれも掠ってないですね・・・(苦笑)
普通記事でUPする為エロは控えめにさせていただきましたが
とりあえず甘く・・・甘く・・・・と唱えながら書いてたら
こんな感じになりました。ww
謝っとこうかな・・・?ごめんなさい(笑)
また機会があればリクお待ちしております(殴)
あともう1本書きたいんですが
今日は何かと用事がつまってるので
帰ってきたら書こうと思います。
何とか今日中にはもう1本書き上げられるように頑張ります♪
え!?3本はムリです!!ww