本日は先週行われたダイナミックグローブの放送がありました。
中でもメインカード、亀海喜寛vsティム・ハントを中心にお伝えします。


今年6月、現WBA世界スーパーライト級暫定王者J・ペレスに判定で敗れ、24戦目で初黒星を喫した亀海喜寛。
その復帰戦がいきなりOPBF東洋太平洋ウェルター級タイトルマッチとなりました。
相手はWBA傘下のPABA同級王者でOPBF1位の強豪ティム・ハントです。

結果は亀海が5ラウンド53秒TKO勝ちです。
ボクシングに関する情報を遮断して結果を知らずに観戦した甲斐がありました。


ハントはスピードがあってフットワークもよく、序盤は亀海の前へのプレッシャーを足で捌いていました。
打っては離れ、距離を潰されるとクリンチして亀海に的を絞らせず。
2ラウンドには右ストレートをクリーンヒットさせるなど3ラウンドまではポイントでもリードしました。

ただ亀海がボディ狙いに切り替えるとハントの足が止まりだします。
そして4ラウンド終了間際にはボディを効かせて後退させると、ボディを意識させての顔面で初のダウン。
何とか立ち上がって次のラウンドまで生き延びるもダメージは深刻でした。

その5ラウンドには再びボディを効かせて後退させ、最後は左フックから右アッパーが顔面を直撃。
ハントが自身の応援団の目の前で前のめりに倒れた瞬間にレフェリーが試合を止めました。

亀海が見事復帰戦を飾り、OPBF東洋太平洋のタイトルを獲得。
戦績を25戦23勝20KO1敗1分としています。

この勝利でIBF以外でも世界ランカーに返り咲くことでしょう。
本人は内容に納得がいかず反省の弁を口にしたけど、来年につながったので嬉しい結果となりました。


冒頭で述べた通り、初黒星の相手J・ペレスは先月に1階級下の世界王座に返り咲きました。
もし勝っていれば亀海が今頃世界戦だったかもしれないと思うと本人が一番悔しいでしょう。
ただ亀海が挑む階級はメイウェザーやパッキャオら世界で最も層が厚いウェルター級です。
なので王者となり防衛すれば数億円以上のビッグなファイトマネーが約束されています。
この階級で日本人初の王者となることを期待しつつ応援します。


またこの日はKOラッシュ。
中でも特定の選手のファン以外で最も盛り上がった試合は外園vs岡崎です。
外園選手復帰戦勝利おめでとう!そして岡崎選手は根性を見せたおかげで印象に残る試合でした。


そして現地時間では昨日行われた亀海の同階級、WBA世界ウェルター級タイトルマッチ。
世界中が注目したブローナーvsマイダナはマイダナが2度のダウンを奪って3-0の判定勝ちです。

言動がどう見てもブライアン・ホークばりの無頼漢なブローナーが負けるところを観たい人は多かったはず。
今回も試合前からマイダナを散々挑発していたのにあっさり倒されて驚きました。
それでも起き上がって足を使い、最終ラウンドはマイダナを追い詰めたのだから本当にタフな選手です。

全勝だから許されてきたところもあるけど、初黒星を喫して今後は態度を改めるのかな。
現在保持しているWBC世界ライト級の王座をどうするのかも含めて注目します。


競馬の話
朝日杯FSはベルカントをずっと応援していました。
直線先頭で坂の手前までは頑張ったものの、最後は力尽きて完敗でした。

勝ったのはムーア騎乗で4番人気アジアエクスプレスです。
ダートで2戦2勝、そして芝初挑戦でいきなりG1を勝ちました。
距離が伸びてどうなるか、次は芝なのかダートなのか。どの路線に進むのか今後が楽しみです。